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建築業界の問題点は?AI導入後の世界に向けた勉強法について現場より。

建設業界で建設コンサルタントとして働いています。勤続年数は約10年です。以前はIT系でしたが、家業を継ぐためにこの業界に転職しました。

年齢は37歳で、年収は約700万円程です。

仕事内容は主に土木構造物を作るための測量と設計になります。

最近は土木インフラの老朽化に伴ってインフラの点検、補修などの保全業務が主な業務となってきています。

【 現在建築業界で問題視されていること 】

・建設業界では建設構造物が他産業の製品と違って一現場に一点物の構造物であり規模の経済が働かず生産性が向上しないことが問題視されています。

・これを解決するために従来人手を使っていた測量や設計をドローンや3Dデータを用いて省力化するなどの生産性を向上指せる方法の導入が試みられています。

・また、AIを導入して重機を操作するなどの無人化施工の導入も進んでいます。

・構造物の老朽化箇所を自動で検出できるように、AIの物体検出技術を導入したシステムの導入も試みられています。

目次

建築業界におけるAI導入の状況について

現状、建設業界は少しずつAIの導入が進んできている状態で、実感はまだないといったところです。

2020年の東京オリンピック需要やアベノミクスによる国土強靭化政策で建設業自体は現在好景気で、利益を上げている会社が多いです。

しかし、やっていることは数十年間生産性が全く向上していないと言われている労働集約的な人手を多く使う内容が多いです。

 

従来の測量設計作業も人手を多く使うものであり、また危険の伴う作業なので新規に入職者が減少し、同時に高齢化した作業員が早期に退職していくので人手が足りない状況です。

また、最近インフラの老朽化に伴って増えてきた橋やトンネルの点検、補修という保全作業も人間の目(目視)による点検を主体としており、人手と時間がかかります。

ハーバード・ビジネス・レビューでは将来、AIに取って代わられる可能性の高い産業として建設業が挙げられています

上記で述べたとおり、従来の建設業界は人手を必要とする労働集約型の産業であり無駄が多いのが問題でした。

 

現在はAIやドローンなどの新技術を導入して省力化、生産性の向上を図るように業界がシフトしています。

こういった現状を踏まえると、高い確率で単純労働はAIなどの新技術によって取って代わられることになると思われます。

こういった中で現場作業員や図面、書類を作成してきた単純事務員の方たちは仕事がなくなるか給与が減少することになってしまうかもしれません。

しかし、AI等によって決定できない専門的な判断が要求される場面も多々あります。

 

例えば測量の基本理論を踏まえて測量計画を立案する測量士や土木構造物の力学的特性を理解して設計できる技術者など。

専門知識をもった技術者は今後もやはり必要となっていくと思われます。

そういう意味ではAIなどの導入によって省力化が行われたとしても専門性を持った技術者は必要となるため給与が上がっていくかもしれません。

その一方で単純作業などAIによって置き換えることが可能な作業に従事している作業員は職を失っていくなど、二極化、格差の拡大が進むことが予測されます。

AIに建築業界の仕事が淘汰されない様にできることは?

AIに取って代わられないようにするにはAIでは出来ない人間の判断が必要な領域の仕事を身につける必要があると思います。

逆に取って代わられるのは単純労働の分野であると思います。

単純労働と言っても、ショベルカーやクレーンなどの重機の操縦もAIなどによって自動化、無人化されているため、本当に専門知識を活かした判断が要求されるようなところまで行かないと人間が行う理由がないことになってしまうと思います。

機械操作や単純な測量作業などは今後AIの発達によってこれまでの人手による作業から、機械による自動化された作業になっていくと思われます。

かつて工場労働者が手作業で行っていた作業が機械によって置き換えられていったような現象が建設業界にも起こることが予想されます。

AIに取って代わられないための具体的な策としては専門性を高めるということになると思いますが、その一環として資格による能力の証明があると思います。

建設業界は資格が様々あり、業界として技術者の知識水準の向上を目指していますが、現在のところその資格取得に積極的でない技術者もルーチンワークで仕事をこなせている状況です。

AIによってどんどんルーチンワークが機械に置き換えられていく中で、今後はこうした技術者のあり方では生き残ることが難しくなると思われます。

また、専門性を磨くという意味では大学の専門課程に入り直す事も必要かもしれません。

他業界では社会人経験後に大学に入り直すケースも往々にしてあるようですが、建設業界では極めて稀なケースです。

しかし、今後はAIの登場で人間にしか出来ない判断が技術者に求められるようになりますので、高度な専門知識取得のために修士課程や博士過程への編入のニーズが高まっていくものと思われます。

建築業界で稼ぎ続けるために必要な勉強方法や資格について

新規入職者の方々へのアドバイスとしては、再三申し上げているように専門性を高める事を何よりもお勧めします。

建設業界はまだ旧式の仕事や組織の運営方法が残っていますので通常のキャリア形成だと将来AIにとって変わられることのない専門性を身につけるのは難しいと思います。

従来通り、とにかく現場に出て習うより慣れろ式で仕事を覚えていくOJTのスタイルでは高いスキルを身につけることは難しいと思います。

会社や組織に言われたことだけこなせる技術者では生き残るのは難しいと思いますので、自分を守るためにも将来への見通しをもってスキルを高めていく姿勢が必要です。

また、AIや新技術を使いこなす側になることでAIに取って代わられないようにすることが出来ると思いますので、新たな技術動向に詳しくなるために展示会や勉強会に積極的に参加しましょう。

情報メディアも月刊◯◯のような業界誌は内容が旧態依然としたものが多く、権威的ではありますが実用性に乏しいので日経コンストラクションなどの発行部数が多い物やAIよりのIT系業界誌に目を通すことをお勧めします。

また、一級土木施工管理技士や測量士、技術士と言った従来よりの技術者向け資格の取得は今後も変わらず重要かと思いますが、加えてAI系の資格を取得しておくのも有効と思います。

私は日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施しているAI ジェネラリスト検定(G検定)を取得しました。

試験勉強の過程でAIに関する幅広い知識を身につけられるので、そう言った点でもこの資格を取得するメリットがあるあると思います。

建設業は人材の流動性が乏しく、他業種経験者が転職することは稀です。なので、他業界で一定の経験・スキルをお持ちの方は貴重な存在となっています。

昨今の建設業界の好況を考えると、今後待遇面も改善されていく可能性もありますし、新技術に積極的な会社もありますので、候補の一つとして考えるに値する業界になるのではないでしょうか?

AI時代はすぐそこです。気づいてからでは手遅れ!そう思って勉強しています。

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