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電子部品メーカーの将来性は?AI導入で競争が激化中だが・・・??

私は現在34歳、年収約800万円の日系の海外製造子会社で電子部品の製造部門の統括管理をしています。入社して11年、海外工場へ赴任し6年が経過しました。

日々の業務内容は量産部品の生産管理統括、および新規部品の立ち上げを統括しております。また、顧客へ出向き新規部品の仕様打ち合わせなど業務内容は多岐にわたります。

 

  • 製造ラインの開発が開発者によってバラバラ
  • 生産品目に使用される材料が画一ではなくかなりの種類がある
  • 中国などの競合他社が採算度外視での見積もり金額を提示してくるため、利益が出にくい
  • 新工法の開発については生産設備による影響が非常に大きい

 

目次

特殊電子部品メーカーの仕事はAIでは代替できない

我々の業界は各有名メーカーに部品を供給しているメーカーなので、AI化は非常に難しいと考えています。

なぜなら弊社は図面をメーカーから頂いて製品を作成するため、デザインを行っていない部品屋だからです。

 

ОEMの会社等製品の開発設計生産までを請け負っている業態ならAI化は一定の効果があると思います。

 

なぜなら膨大なビックデータからどのような製品が今後のトレンドとして販売が見込めるか等、そのような使用方法が見込めるからです。

 

しかし我々のような部品メーカーは顧客がAIを使用して算出した部品リストをもとに部品を製造することになると思うので、業界自体の将来性はあまり悲観的な見方はしていません。

 

ただし競争はさらに激化するものを見込んでいます

 

なぜなら今までは顧客の技術の方と話が出来細かな仕様変更等が容易に交渉できましたが、AIが頭脳となった場合その交渉は容易ではありません。

 

いわば顧客からの図面が絶対で一切の変更が許せないことになります。その場合自社が持っている設備及び技術が非常に重要になっていくものと思います。

 

我々の業界の仕事はなくなることはないと思います。なぜなら顧客は最終組み立てを行うため、顧客内部に我々のような部品加工部門を設けるか買収するしか自己調達はできないからです。

しかもそのような部品加工部門及び買収を行うには会社運営のリスクが非常に高くなります。

膨大な数の製品を製造し市場に供給するのであれば部品製造もその数を上回る部品を製造しなければなりません。

 

そのため我々の必要度は必然的に上がってくるものと思いますが、同時にコストに関しても猛烈な要求が来ることが容易に想像できます。

 

昨今の中国製部品の台頭を見ていると日系製造企業としては非常に心配ではありますが、AIの導入で中国企業の淘汰が進むものと考えています。

よって現状よりもより価格競争が激化することが予想されるため、今後の動向には常に注意しておくことが必要となります。

 

電子部品メーカーなのにAI化が遅れている理由

私の会社の経営層もAI化等を今後進めていくといっていますが、電子部品メーカーでは具体的にどのような部分をAI化するかなど具体的な方針が一切ありません。

々が取り扱う材料は非常に多岐にわたっており取り扱い方法も全く異なります。

確かに膨大な組み合わせから設計方法や加工方法をピックアップすることはAIで可能かと思われますが、調査及びデータ収集をしなければならず、

開発研究費としてどのくらい企業が予算化できるか予算化するつもりなのかにかかてきます。

現状の厳しい市況からそのような予算をとることは非常に困難であるかと考えています。

 

戦術の通り非常に莫大な材料の種類に加え日々高機能化した新材料が開発されている昨今、

 

新しい材料のバックデータはほぼ皆無に等しいため、材料情報をAIに入力するだけで10年後の機能劣化などは計算できないものと考えています。

現在私が個人的に行っていることとしては、新規開発材の情報収集及びサンプル入手を行っております。

 

新規開発材は今後どのような市場でどのようなトレンドが生まれるかは現時点で誰も予測できません。

むろんAIにとってもです。なぜなら彼らは考え方を教えられただけであり、すべてのベースは人間が考えたものとなるからです。

よって人間の思考以上の考え方はできないのであり、それは今後どのような事態が起こるかは想像できないからです。

 

なので将来何が起こるかわからない今、新しい材料が開発されたらいち早く入手しいつでも確認できるようにしておくことがAIを出し抜くことが出来る唯一の方法であると考え、今現在実践しております。

要はAIに勝つためには何をするかが重要だと考えております

電子部品業界の仕事はAIよりも中国や韓国に奪われる

我々の業界は今現在中国及び韓国勢に押されています。携帯電話に代表されるように多くの製品が日本製から中国、韓国製に代わっており非常に厳しい戦いを強いられています。

最先端の技術及び知識が必要なことはもちろんですが、どのように製造に従事している作業者をコントロールするか、人との付き合い方も非常に重要になっていきます。

 

ブルーカラーなどと従事している内容によって階級を区別する言い方は私自身あまり好きな表現ではありません。

 

しかしそれが現実である為、現在様々な問題が世界各国で労働争議として発生しています。この点に関してはもし管理者として就職、転職を考えているのであればよく考えておいてほしいと思います。

月産数百万個の部品を製造するにあたり、全自動化できているものはごくごく一部で引き続き多くの作業者がかかわっています。

 

ぜひ人とのかかわり方、コミュニケーションをよく勉強しておいてください。我々同業が今多く活動している地域は日本ではなく海外となります。

 

したがって外国語の習得が必然的になってきます。また、赴任するもしくは仕事をしたい海外の国の歴史をある程度勉強しておく必要があります。

 

その国の国民性などを理解する上で歴史は非常に重要なファクターとなってきます。自社の人間もそうですが、現地の顧客も現地の人間です。

 

日本と同じ感性で接してしまうと思わぬ失敗を招くことにつながる可能性が高いからです。

 

製造業は理系のイメージが強いですが、決してそうではなく文系的要素も非常に重要になってきます。

我々が相手をしているのは機械だけでなく人も相手にしていること、今後はAIという今までに存在していなかったものを相手にすることになるので、さらに文系要素が重要になってくると思います。

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