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防災業界の今後は?AIで無くなる仕事なのか?将来性をコンサルタントが語ります。

私はフリーランスのパラレルワーカーで、講師、ライター、コンサルタントなど、多ジャンルで仕事をしています。

今回は、このテーマに一番ふさわしいと思われる「コンサルタント」に絞ってお話しします。分野は防災で、コンサルタント歴は3年(企業勤め2年、フリーで1年)になります。

現在の年齢は30代半ば、さまざまな業務とあわせて、年収は300万〜350万円です。

防災コンサルタントとしての仕事内容は、行政や企業での防災計画(BCP)作成、防災訓練の設計、研修会の講師などです。企業勤めとフリーランス双方での経験をもとに考えていきたいと思います。

今業界が抱えている問題点は主に3つです。

  1. クライアント組織の実状に即したデータの入力や調整などにかなりの時間と工数が必要
  2. 経済的に余裕がない組織は防災にそれほどの労力をかけられない
  3. 上位組織の要望に応えて形だけを整えた、形骸的な仕事になってしまう可能性がある
目次

AIで防災業界の仕事はどう変化していくのか?

日本では地震や台風などの各種災害が毎年どこかで発生しています。

今後起こるとされている南海トラフ地震の話などを見ても分かるように、現在、防災関係の仕事は隆盛していると言えます。

企業、行政ともに防災には力を入れており、大がかりな予算を投入している組織も多くあります。

BCP(業務継続計画)やDCP(地域継続計画)など、レジリエンスを高めるために様々な計画策定が進められています。

防災への取り組みが、自治体や企業自体の評価へもつながるため、予算に余裕がある組織では、コンサルタントに依頼してともに作っていこうとする傾向があります。

その意味で、もうしばらくは(南海トラフが起こるまで?)防災系のコンサルタントの仕事が減ることはないと思います。

しかし、個人的には現状のまま隆盛していればよいと思っているわけではなく、AI(ここでは機械学習を指す)に関して言えば、もっと導入されるべきだと考えています。

それは、先ほどあげた3点の問題点への対応策として、AIを導入した予測データの算出は非常に有効だと思うからです。

AIは今後防災業界利用される具体的な場面について

たとえば地震を想定して防災計画を策定する際には、クライアント組織の建物と土地環境、人員体制、情報管理、物資管理など、詳細なデータを収集します。

そのうえで、それが最大震度のもとでどのような状況になるかを想定するのです。組織全体の対応の話ですので、防災の部署だけでなく、各部署の協力が必要になります。

ですが、最悪の状況を想定して対応策を講じるには、多大なコストがかかりますし、防災担当でない人々の全面的な協力を仰ぐのは難しく、どうしても「忖度」的なものが働かざるをえません。

人間がきめこまやかに対応するからこそ、組織の実状に即したアドバイスができるのは事実ですが、実際のところ、だからこそ防災対応が中途半端になり、形骸的な仕上がりになってしまうことが往々にしてあるように思います。

そこにAIを導入すれば、予想される被害、必要な対応と優先順位を、一定の明確さで示すことができます。

「対応可能な被害」を想定するのではなく、シビアな形のデータを受け止めるタフさがまず必要になるのです。

さらに、AIの使用コストが下がりさえすれば、予算がなくてコンサルタントに依頼することのできない組織であっても、大きな労力をかけることなく自力で必要なデータを得ることができるようになるでしょう。

それによって、厳しい現実をつきつけられるかもしれませんが、まずはそれを受け止める胆力を持ち、そのうえで、何を守りたいのか、それにはどのような方法があるのかを考えていくことになるのです。

防災コンサルタントの仕事は、そうした本質的な部分に絞られていくのではないでしょうか?

AIのプログラムのかける人と、本質的な問題解決の相談に対応できるコンサルタント。彼らのニーズは増えていくと思います。

今後防災コンサルタントの仕事は将来性があるのか?

防災のコンサルタントをオススメできるかというと、なかなか難しいものがあります。

なぜならテーマが「災害」ですので、さまざまな災害現場や予測の情報に触れる機会が多く、それは楽しいものではないからです。

さらにいうと、災害で厳しい状況になったときの判断というのは、トリアージと同様に、一定の価値観にもとづいて優先順位をつけることにほかなりません。

「自分は何を切り捨てるのか」という思いテーマと向き合うのが、防災の現場です

ポップでファニーな気分で働きたい人には、厳しいかと思われます。本当に事故や災害現場というのは凄惨なものなのです・・・。

ですが、「大切なものを守る」ことを考えるのはとても人間らしい行為で、その意味では、人間味あふれる言動に触れる機会が多い興味深い仕事です。

やってみたいと思う方は、ぜひチャレンジしていただければと思います。実際のところ、災害や防災への意識は高まっていますので、様々な形で防災に関する仕事をすることができるでしょう。

ハード面からのアプローチかソフト面からのアプローチかという側面だけでも、仕事の内容は大きく変わってくると思います。

また、行政や自治体を対象とする場合と、企業を対象とする場合、または地域住民を対象とする場合などでも、関わり方は大きく異なります。

自分が、どのような対象にどういったアプローチで関わりたいかをイメージすることで、有効な資格が絞り込まれてくるのではないかと思います。

なお、どのようなアプローチでも「防災士」は持っていて損はないです。

みんなが知っている資格ですので。

また、専門的なコンサルタントとしてやっていきたいのであれば、Ph.D.をとるのをオススメしたいと思います。

防災の世界も技術的にどんどん進化していますので、そういった土俵で対等に議論するためには、かなり有効です。

AIについて理解があれば仕事を奪われるという感覚にはならない

AIの問題を考える時、漠然とした「仕事を奪われる」というイメージが先行してしまいますが、実際にAIとは何か、何ができるのかについての知識が足りていないように思います。

かくいう自分が、完全に文系分野の人間ですので、その典型例でした。分からなすぎるものはイメージでしか考えられないのです。

しかし考えてみれば、AI自体はひとつのテクノロジーであり、技術の発展自体は評価すべきもの、人間にとって歓迎すべきものだと思います。

重要なのは、そのテクノロジーがどのような社会実装の可能性をもつのか、ということではないでしょうか?

という反省を先だってしましたので、最近は機械学習、ディープラーニングなどの情報を積極的に集め、勉強するようにしています。

そして、自分がかかわる仕事や業界であったら、どのように活用できるかを勝手に想像して楽しんでいます。

防災コンサルタントにAIを導入するという想像は、先ほどあげたとおりです。まだAIの知識が足りないので、理解が進めば、より具体的な方法、よりよい使い方を考えられるかもしれません。

AIの導入が進めば、防災の仕事の内容は変わってくるでしょう。

ただし、「特定の仕事がなくなったから、自分の仕事がなくなる」というのは、「仕事」に対するイメージがとても貧弱というか、凝り固まっているのではないかという気もしています。

AIはAIとして活用すればいいですし、人間のやることがなくなるということはないでしょう。

こうした考え方をするのは、自分自身がパラレルワーカーだからかもしれません。

だとすれば、みなさんもこっちに来たらいいのに…と思いますが、こればっかりは性分でしょうから、なんとも言えません。

ただ、これからの時代1つの仕事に縛られずに複数の仕事で稼ぐスキルを身に着けておいた方が良いと思います。

あなたは今なんの準備を具体的にしていますか?

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