私は現在26歳の男性で、IT業界のショッピングサイトを運営する企業に新卒から4年勤めています。
その4年間の中で、企業への広告営業を3年間、現在所属のネット広告を企画、運営する仕事をしています。
営業時代は、運営しているショッピングサイトに出店している企業に対して、自社メディア内のネット広告やアドネットワークを活用した広告を販売していました。
現在の広告企画においては最新の手法や理論をもとに、広告の改善、新メニューの企画を行っています。
いずれにおいてもネット広告に関することを、企画から販売まで一気通貫して仕事としておこなっています。
広告もAIでなくなる場合とそうでない場合がある
今の広告の仕事はAIによってはなくならないと思います。ただ、その仕事の中でもAIによってなくせるパート、そうでないパートがあります。
私の仕事に関してだけでなく、おおよそ多くの仕事についてもいえることだと思うのですが、ほとんどの業務は、「作業」なもの、考えることが特に必要な2部分に分けられると考えています。
作業、これについては例えば書類をパソコンに入力しなおす、コピー&ペーストを繰り返すような、ひたすら体(手)を動かして、考えるということが必要のないこと。
考えること、とはその名の通りですが、どんな広告をつくったらいいのか、どんな種類がどんな企業に有効なのかといった論理力、想像力が必要なことです。
AIの登場によって、この作業の部分が今後数年でほとんどとってかわられると考えます。
AIの特徴は人間がそれに埋め込んだルールを忠実に守り、学習を繰り返すことによって、より難解なことを実施できることだと思っています。
そのため、ルールが簡単でマンパワーが必要となる作業に関してはAIがやることになるでしょう。
対して、「考える」といった活動は今後も引き続き、人間がやっていくと考えます。
私が現在やっている、広告企画に関しては、最新のマーケティング理論を取り入れたり、
広告の効果を様あらゆる角度で分析したうえで、考察し、改善にまでつなげたりということが必要になります。
その際はルールというものが画一的には存在せず、かつ自ら仮説をたてそれを実証しなくてはいけません。
そのため、AIが行うにしても今までの行動から単純に答えを見つけることができないため、引き続き、人間が行っていくものです。
ただ、人間が一度、仮説をたて、ルールを作ってしまえば、後の検証、実行、分析はすべてAIで可能なはずです。
PLAN、DO、CHECK、ACTIONのPDCAサイクルのうち
DO、CHECKのような実行、分析に関してはAIが、PLAN、ACTIONのような課題解決の行動については人間がというようにAIと人間でのすみ分けがおこなわれるはずです。
広告業界で生き残るために重要なこととは?
問題発見、課題解決の力をより高める必要があると考えます。上述したように、単純な作業はどんどんAIにとってかわられていくはずです。
その中で、人間ができるものは既存のものの中に問題を自分で見つけ、それを解決するためにあらゆる手法、理論を取り入れて、実践することと考えています。
今後、ますますAIが社会に溶け込んでいく中で、仕事の総量自体は減少すると思います。
なぜなら、仕事を考えて、実行するという2点で見ると、考えるというパートは少人数、極論1人でもすることができますが、実行するという点については確実に1人ではできず、
大人数が必要なうえ、期間も1日ではなく、1か月、1年場合によっては10年とかなりの時間が必要になるかもしれません。
例えば、ビルを作るという仕事をする上で、どこに、どんなものを作るのかは1人でできる(極論)が、実際に作るのは不可能です。
そのため、AIによって仕事の総量は減っていくはずです。
そんなAI社会で生き残るためには、自ら仕事を作り出し、それを実行に移すための、問題解決・課題解決の力が必要になると思います。
この力を育てるためにも今の仕事を改めて見つめなおし、作業の部分とそうでない部分をあぶりだし、そうでない、考える業務を中心にしていくべきです。
自ら課題を見つけるということは自らの業務範囲を広げることになりますが、それは会社としても今までできてなかったことをすることになるので確実に評価につながると思います。
ベストはそれで成功することです。
そうすれば、最終的には社内で出世することもできると思いますし、会社というくくりでなくても、自ら仕事をし、お金を稼ぐことができるはずです。
これが私の考える今後のAI社会に向けてやるべきことです。
AI時代の到来に向けていまからやっておくべきことは?
今後AI社会になっていくことによって、さまざまなことをAIがやってくれるようになるはずです。
その中で生きていくならば、自分がやること、やらないことを取捨選択し、AIとともに生きていくことが必要だと思います。
私たちが望む望まないにかかわらず、今後AIは確実に進行していきますし、これに関してはほとんどの人が疑わないところだと思います。
当然、常に隣にAIがある生活となります。
仕事についても様々なことがAIに代わります。巷ではAIによって私たちから「労働」という概念から解放される、つまり働かなくてもいいというような論さえあります。
だからといって上述したように、人間がやるべき仕事もあると私は思いますし、仕事をしなくていいとはいいません。
人間がやらなくても「いい」ことがかなり増えるということをここで言いたいです。
私たちが生きている理由は充実した人生を送るためだとおもいます。
もちろんその充実は仕事だったり、お金、家族、などなど様々あるはずです。その生きる理由についてはかなり哲学的な話なので深くは話せませんが、少なくともより充実するということに対して、大半の人はYESと言ってくれると思います。
そのためにはこのAIというテクノロジーが否応なしにかかわってきますし、使わない選択肢はないはずです。
自分がやらなくてよいことなのであればできるだけAIに任せてしまって、人間は自分のやりたいこと、新しいこと、楽しみなことを自由にやればよいと思います。
その初めの一歩となる「やらないこと」を見極めるために、AIを拒否するのでなく、受け入れ、共存していく必要性を認識する。
そういう生き方をしていくのがよいと考えます。
あなたの業界の意見お待ちしています!