私は大阪の介護施設で勤務している介護士です。現在28歳で勤続5年になります。年収は370万円程度であり、金属時間や日数に応じて変動します。
仕事内容あ主に身辺介護と物品の補充と清掃・お風呂の介助・患者や家族の対応などが中心の業務となります。それとは別にスタッフ間の教育指導と職場環境の管理なども担っています。
- スタッフのコミュニケーション能力が下がっており、利用者とスタッフでのトラブルが多い。
- 介助や重い物を持つ・かがむなど体への負担が大きい。
- 単純作業ながらも考えて順番を組み立てないといけないため、スタッフごとで効率に差がある。
- 業務内容が大変なため、長続きするスタッフ(特に若手)がいない。
介護職は今後10年で減っていくが需要はある
今の介護業界に関して、あと数年~10年ほどは仕事は無くなったりAIロボットに取られることは少ないが、いずれは起こると思っています。要は時間の問題です。
介護士の多くは介助の際に腰を壊してしまい、腰痛・ぎっくり腰を繰り返しがちです。これが本当うに辛いんです。
AIが導入されると機械で介助して支えるため、スタッフによる介助技術の差も生じにくいことと身体的な負担も大きく下げることが出来ます。
それは患者・職員共にストレスフリーかつ負担が少ないため、導入を望む声もあります。
しかし介護の職場は常に金欠状態であり、AIを導入できるほどの金銭的余裕とそれを扱える設備・人材がいないのが現状です。
実際に身辺介護を補助するAIは開発されつつありますが実用化されて介護の現場で毎日稼働している施設は聞いたことがありません。
確かに、将来性を考えるといずれは身辺介護も一部はAIに乗っ取られるかもしれませんが、まだまだ先の話だと思っています。
また身辺介護はトイレや入浴など水回りでの作業も伴います。
その場面にロボットが入ると故障の原因にもなりかねないため、全ての場所でAIに乗っ取られるということはないと考えています。実際大手の介護施設ではロボット利用をしているとききますが、
使ってみるとお掃除ロボットはすぐに故障するみたいです。介護の職場は予想以上に汚物で汚れているんです。そこまで想定してロボットは作られていないでしょう。
また患者の中にはAIを好まないという声も増えてくると想定しています。介護は人の手で行うことで感謝の言葉や人のぬくもりなどを感じ、心が通じる場面も多いです。
それをAIで行ってしまうとすべてが機械的になってしまい、人と人とのつながりが希薄になります。また高齢の方の中には機械に抵抗や不安を感じる方も多いと想定されます。
人型アンドロイドのようなロボットAIも開発されるかもしれませんが、やはり人の手にはかなわないと考えています。
将来的には重症の型の乗り移りや体を起こす・話し相手など介護の現場にもAIが入り込む可能性は十分にあります。
そして介護士の仕事が減るということも十分にあり得ます。しかし利用者が人である限り、人の手を求める声があれば介護士の仕事の全てがAIに乗っ取られるということはないと考えています。
実際10年はかかりますよ。その後は分からなけれど
AIロボットに仕事を奪われないために自発的な行動が必要
介護士としての仕事がAIロボットに変わられないようにするためには何よりも患者の声にどれだけ真剣に耳を傾けることが出来るかだと思っています。
とにかく自発的行動する必要があります。
AIは人工知能を搭載し、自分で考えて介護業務をしてくれるかもしれません。しかしそれは入力された情報からプログラミングしていることで機能していますが、中には意思表出が出来ないという患者もいます。
「声が出せない・話せない・伝えるすべがない」という患者に対し何かできるとしたらそれは人が持つ思いやりからの行動しかないと思っています。
今や日本の介護は超超高齢化です。元気なご老人だけではありません。
目線やしぐさ・表情・呼吸・微妙な力加減・力みなど、言葉では表現できない感覚的な情報を人は取り入れることが出来ますがそれはAIにはできないことだと思います。
コミュニケーションがとりにくい人は避けられがちになることが多いです。実際に施設から逃げ出したらAIが捕まえてくれるのでしょうか??
私は苦手なタイプな人とも積極的に会いに行くようにしています。言葉にできなくても伝わるものがあり、相手の思いに沿って行動が出来ると相手からも新しいリアクションを得ることが出来ます。
それを繰り返すうちに自然と対人能力は身についていきます。
それは介護士としても他の仕事に就くにしてもとても重要なスキルとなるため、日々鍛えるようにしています。
AI介護は想定外の行動にそう簡単に対応できない
AIも同じように何度もかかわりを持つことで情報をアップデートして処理することはできます。しかし時に人は想定できないような行動をとることもあります。
昨日と同じこと・同じ反応をしてくれるとは限りません。それを全てAIで想定・処理して対処することはできないでしょう。
しかし私たちも中途半端な対応ではAI同様に患者のことをしっかりと理解することはできません。しっかりと相手のことを見て考え、共感する心のつながりはAIにとって代わることはできません。
そしてそのつながりに応じて行動したり介助してあげることがこれから先求められるものだと思います。
最近の若い人はコミュニケーションスキルや配慮・思いやり・考えて行動するなど自主性・積極性にも欠けている人が多いです。介護の現場で働き続けていくのであれば求められる能力と言えます。
介護は単純労働ではない!一人一人をケアしよう!
これから介護業界に入る後輩の方は入ってからでもいいですが、事前に対人スキルをしっかりと鍛えておくことが大切です。
介護士の仕事のとらえ方として、オムツや入浴の介助・食事の介助など同じことを繰り返し行うだけと考えている人もいます。
しかし行うことは同じでもその方法は一人一人に対して異なることが多いです。
食事も食べる速さや順番・お風呂も洗う順番などその相手に合わせた介助をしてあげることが大切です。
それをないがしろにしてしまうと「ただしているだけ」という機械的な介助になり、AIと変わりません。
相手のことをしっかりと考えてあげることで心のこもった介助が出来ます。
そのためには相手が何を求めているか・何を訴えかけているかを読み取る力が求められます。ほとんどしゃべれない老人もこれからも増えるでしょう。
相手の表情や声・言葉の本当の意味など感覚的に読み取る力が現場では必要とされているのです。
大事故を起こしてからでは遅い!介護では即戦力が求められる
それは勤めてからでも身に着けることは可能です。しかしスキルが身に着くまでの間、患者の声が届かないという事態も起こしかねません。
病人ではないですが、体が弱っているため些細なことで大事故になりかねないのです。
また結構現場では本人以外、家族からのクレームも多く、使えないと言われればすぐに電話がかかってくるような面もあります。
でも予めトレーニングしておくことで勤めてすぐに行動できる即戦力となることが出来ます。
また介護現場は人員の入れ替わりも激しいです。介護の仕事はどこも人員不足が続いている職場に溢れています。
そのため働きやすいですが、仕事の大変さ・辛さから働き続けられずに辞めていく人も多いです。そんな環境で働くため、非常に忙しいです。
一つ一つを説明し続けてもらうことは難しいため、自分で考えて行動することも必要です。
その時に他のスタッフが何を求めているか・次に何をしてほしいかを考える上でも対人スキルは必要となります。
これから高齢社会・少子化がより進むことに加えて医療の進歩により延命・介護現場で生活する患者も増えていくと想定されます。
需要は高いですがAIに変わることのできないスタッフになる為にも自分磨きは必要です。
あなたの業界の意見お待ちしています!