年収300万程度の理容師を20年ほどやっていてつくづく感じたこと・・・。それは雇われスタッフのままでは将来はないし、開業しても場所が悪いとどんどんつぶれていく、周りで独立した友人もこの業界の将来は暗い・・・と嘆いている人が多いです。
さらに追い打ちをかけているのが1000円カットとAIロボットによる人員削減です。この辺は本当に考えなければいけない時期にきてしまいました。
ちょっと暗くなりそうですが、現実問題を書いていきます。また、反対に理容師の中でも成功して稼ぎまくっている人はいるので、その可能性についてもお伝えしたいと思います。
理容師の将来は暗い!AIと格安カットに仕事を奪われている現実
実際に駅前に作った理容店であっても、1000円カット、2000円カットができてしまうと、そっちに一気に客が流れていきます。
個人店では最低でも3000円前後を取らないければ行けないのでこの価格差に負けてしまいます。
向こうは1人当たり10分ですが、3000円で1時間も取られてしまうとほとんど儲けが出ない状況になっています。
基本的な原因は、男性客の定着ですね。オシャレな美容サロンと違い理容店はメンズが多く、カラーやパーマと言ったプラスの料金が取れません。
周りを見ても、夫婦で店舗件生活の場として税金をおさえてやっている人が多く、今更個人で独立というのは相当厳しいんじゃないかと思います。
AIによるオートシャンプーも理容業界の脅威でしかない
【 アクアフォルテオートシャンプー 】
これは理容師・美容師の両方に言えることですが、シャンプーサービスというのが近い将来AIに取って代わられるのではないか?ということです。
AIロボットなら24時間休まず働きますし、文句を言うこともないし品質やサービスが一定です。
「シャンプーあとのマッサージや髭剃りが好き」というお客さんが一定数奪われてしまうのではないかと思います。
ヘア診断・育毛・カラーリングやかつらなどのアドバイスなどもこれからは医療情報と結びついたAIロボットが判断してしまい、人がでる場面が減っていくのではないかと考えています。
AIに仕事が奪われない様に理容師ができることは何か?
自分の周りの成功例をみていると、理容師の業界で生き残っていけるパターンは3つです。
- 大手資本の直下に入ってスタッフとして働く
- 個人の出張カットで地元とつながって生き抜く
- 理容師+αの仕事で複数の収入源を持つ
最近個人店をたたんでしまい、大手資本の下で働く人も増えてきました。スパや温泉旅館併設の利用サロンは客足も途絶えず、これからも生き残れるんじゃないかと思います。
温泉+散髪というのは個人ではどうしてもできません。こういう工夫は理容師もどんどんやっていくべきだと思いますね。
また、その流れで出張サロンというものこれからは流行ってくると思います。何と言っても少子高齢化ですから、介護施設への出張サービスで早めにコネを作って、固定客をつかむ努力はひつようでしょう。
実際にお年寄りはお金を持っており、使ってくれますので(笑)
最後は理容業界を超えた新しいスキルを身に着けることだと思います。エステ・ヨガ・整体・美容などのスキルはどんどん身に着けたいと思います。
時代に合わせた変化を遂げて理容師として生き残ろう!
もう、個人の利用サロンが生き残ろうと思ったら、時代に合わせて少しずつ変化をしていくしかないと思います。美容サロンは結構そういうのがうまいです。
【 子供向け専用の美容サロン 】
【 カフェ併設の美容サロン 】
このような形でやっていかなければ、単なる理容師として今後20年、大手資本やAIに負けず個人店舗が生き残っていくのは難しいのではないかと思います。
理容サロンの集客はブログが一番!早めにスキルを身に着けよう
新しいことをやってみると、とにかくはじめは不安が大きいです。そして新しいチャレンジに既存のお客さんがどう反応するのか?なかなか分からないと思います。
そんな時に助けになるのがブログやホームページによる情報発信です。日々のお客様とのやりとりだけでなく、理容師としての理念を語っていくと、必ず一定のファンが付いてきます。
流行りのインスタグラムも良いのですは、写真での差別化は正直難しく、それよりも、自分の考え方を少しずつ発信していった方が良いです。
私の知り合いにはブログの集客を通じて地方であっても客単価を最大1万4000円に上げている人がいます。
立地も敢えて駅前を避けて、一戸建ての多い場所を選んで大成功です。
これからは品質にこだわり地元密着のコンセプトがきいた理容店と、安くて速くて自動でという大型店に二極化されていくと思います。
もう、やるしかない状況に来ていると思ってます。10年後もこの業界で働こうと思うのならすぐに動き始めましょう!!
あなたの業界の意見お待ちしています!