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広告業界の今後の変化とAI時代の構造変換と必要スキルを考えた!

広告業界で22年ほど働いています。現在45歳、年収600万円程度です。

広告業界の中でも、カタログ、パンフレット、チラシ、店頭POPなどの「紙媒体」の制作がメインで、「WEB広告」の企画制作をサブでやっているので、ペーパーレスが進む中、将来性としてはちょっと厳しいと感じています。

少なくとも、給料が右肩上がりで伸びるといったことはないと思います。良くて、現状維持くらいかと。

紙媒体であるかに関わらず、企業の広告宣伝費というものが削られつつあることもマイナス要因です。

これまで紙媒体に使っていた予算を、WEB広告に移行して、さらにWEB広告も社内で制作してしまう、といった企業も増えてきています。

目次

広告業界の仕事はどう変化していくのか?

AI技術の発達がいつ頃、どのように影響してくるかはわかりませんが、特にWEB広告の場合は、結果(コンバージョン率)が如実に表れるので、効果的な広告に用いる言葉、

 

広告の媒体、打つタイミングなどを提案するのは、AIが統計的に打ち出して来たものの方が、信頼性が高くなるかもしれません。

 

広告の「制作面」においては、クリエイティブディレクター、アートディレクター、コピーライター、デザイナー、フォトグラファーの仕事がすぐになくなるとは思いません。

感性の部分はなかなか代替できないように思えるからです。

【 AI コピーライターAICO(アイコ) 】

ただし、すこし前に、AIが作った広告コピーといものが記事になっていましたが、それを見ると「もしかして、AIでもコピーライター業が務まるのかもしれない」と感じてしまいました。

「新聞広告のセクシーが待っている。」というコピーでしたが、もしこのコピーと、自分や自分の同僚が書いたコピーを並べて、「なんかグッと来たコピー」を選んでもらったとしたら、果たして自分たちのコピーが選ばれるのか、正直自信がありません。

広告の企画やコピーは「組み合わせ」の妙というか、まったく新しいものを誕生させるといよりは、何と何を組み合わせるか、というところに新しさや個性があるとは思うのですが、その点で、AIが、言葉の「組み合わせ」から、「人がグッときそうなポイント」を学習して、

 

コピーを作っていけるならば、「機械に、人の心を動かす言葉はかけないよ」とは言えないような気もします。

デザインにおいても、デザインのレイアウトや配色で「人が心地よく感じるもの」という基本はあるわけで、そこを学習したAIが組んだデザインは、及第点をもらえそうです。そして、ミスがないのであれば、精度においては人間は敵わない可能性も。

そうなると、広告制作においても、コピーのアイデア出しや、ある程度の類型的なフォーマットに沿ったデザイン制作は、AIが代行できるようになる未来が待っていそうです。

広告業で人間ができることはどんなこと?

広告の企画・制作において、AIにとってかわられないようにするには、クライアントの意向を汲み取る、という部分が一番かなと思います。

広告のオリエンテーションで、商品やサービスのターゲットや商品コンセプト、販路などが決まっていても、そこを噛み砕いて「結局、その商品の魅力は何なのか、一言でわかりやすく言うと?」というところまで落とし込まれた上でオリエンされることは多くありません。

たいていの場合は、商品スペックや多くの周辺情報が示されるけれど、「で、どこが一番の売りなのか?」の部分はぼんやりしていたり、決めかねていたり、絞り込まれていなかったりすることが殆どです。

そこを、クライアントと広告業の者が対話する中で、見つけていくという過程が大事だと思っています。そして、その「人間くさいやりとり」の部分は、AIではなかなかできないのかなと思います。

また、コピーやデザインというものは、形のあるものでないために、「これがベストな正解である」とわかるものが唯一あるわけではないため、「よし、これでいこう!」と、企業の決定権を持つ方が、納得して決断することが必要です。

つまり、「ほかにもっと良いものができるのではないか」と考え始めたらキリがないわけで、そこを「ああ、ここまで検討したし、この広告会社の人ととことん話して、社内でコンセンサスも得られたし、よし、これでいこう!」と思っていただくことが必要な場面が多いのです。

こういった点は、良くも悪くも人間的で、「AIがはじき出したデータによるとこれがベスト」という世界とは大きく違う部分であるので、人間の役割がなくなることはないだろうと思います。

 

つまり広告制作の過程においては人間が必要だということです。

広告運用に関してはAIの仕事に切り替わっていく

ただし、広告を、いつ、どのように打つか、といった部分は、AIが統計的に示す数字で決定されるかもしれません。そこは、AIと競っても、人間はなかなか勝てそうにないように思います。

もちろん、AIがはじき出した結果をもとに、提案するのは人間だとは思うので、データから何を読み取るか、示された提案から何を選び取るか、という、人だからできる「選択の目」を持つことが大事だと考え、その力を伸ばせるよう、努力しています。

 

今後、広告業界で生き残っていくためには、広告のコンセプトづくりや、打ち出す方向性といった、「人間同士が対話しながら、納得しながら決めていく部分」で、力を発揮できる人材になることが大事だと思います。

データ分析や知識の量は、AIのほうが優秀でしょう。そこから導き出されたものをどう使うか、という部分で、いかに存在感を示せるかが大事だと思います。

そのために力を入れるべきなのは、よくある言葉になってしまいますが、「コミュニケーション力」を磨くことです。

広告業では言語化する力がより必要になって来る


クライアント自身がまとめきれていない、あるいは気づいていない状態から、「広告で何を伝えたいのか、伝えるべきか」を言語化する力を養うことです。

そのためには、経験値をあげることも大切ですが、むしろ、未経験であっても、物事の「本質」を見極める目を鍛えることのほうが大事だと私は思います。

本質を見ることは、新人だからといって出来ないわけではありません。学生時代から培われてきたものだと思いますし、できないひとは何年たっても向いていないと思います。

会話の中に課題を見つける力を身に着けよう

本質を見る目を養うには、たとえば、先輩や上司が話していたり、上司がクライアント企業の担当者と話している席に同席したとして、そこで、「何を話しているのか」を理解することも有効です。

話の内容そのものを理解するのはもちろんですが、「結局、何が問題で、どういう提案をして、何が課題になったのか、何が保留になったのか。次に何をすべきなのか」を考えることです。

そして、できれば、クリティカルシンキングをすることです。

 

別に先輩や上司を批判的に見ろということではなく、ただうのみにすることなく、「ここはもっとこうすれば効率的になる」

「自分がこの立場だったら、わかりやすいと感じるだろうか?」「時間は無駄になっていないか」というような視点もっ持てるとよいです。

そうする中で、おのずと、本質を見る目が養われ、クライアント企業にとって、また、制作チームにとって、「曖昧だった状況から、明確な指針を立てて、多くの人を動かしていける人材」になれると思います。

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