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高齢化社会における介護業界の問題とAIとの関わり方を40代の今語る

高齢者介護業界で、業界経験は18年、現事業所は6年です。年齢は40歳、年収500万程度もらっている。今回我々の業界がどう変化していくのか、総括してみようと思う。

実際どの業界でもAIで仕事が少なくなっていくのではないかと言われる。

私が従事する高齢者介護の業界においては、仕事が無くなるとは思わないので、将来性は悪くないと思う。

目次

介護でも無くなる仕事とそうでない仕事に分かれていく

しかし、直接介護をする訳ではない、事務作業はいわゆる他業種の事務と同じようにAIに変わる可能性が高い。

また、ケアプラン(介護計画)などはAIに変わる可能性が高いと言われている。

だが、私が見ている限りでは、同じ高齢者と言っても「生活環境」「家庭環境」「疾患(病気)」「性格」「現在の身体状況」「価値観」などなど、同じ人など全くいない。

それをAIで『あなたに最適なサービスはコレです」と言われても納得できないのではないかと思う。

 

必ずしも、最適ではなくても、人が人に対して親身に考えてあげたことや、提案してあげたものの方が、今の高齢者には受け入れられるのではないかと思う。

一方、直接の介護を行う人材は仕事がなくなるとは思えない。

 

今でも、AIや機械を利用した介護器具の提案を受けることは多い。コストの問題はおいておいたとしても、例えば「センサー」のようなものであれば、介護者を補完する機器として普及していくことは間違いないと思っている。

 

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しかし、例えばこのような「おむつ交換ロボット」のようなものがあったとして、自分が介護を受ける立場だったとしたら、ロボットにおむつ交換してもらってまでして、生きていたいのだろうか?

また、例えば歩行介助ロボットのようなものがあったとして、万が一転んでしまった場合に、誰の責任になってしまうのか。「製造メーカー」だろうか「施設の責任」だろうか?

今は、非常に権利意識が強い人が多い。認知症の進行により高齢者に「指示」が入らず、転んでしまった場合なども、転ばせた施設の責任だと裁判沙汰になることが多い

そのような、千差万別な人、それもどのような行動を取るのか、予測不能な高齢者の直接の介護は、AIに変わるのは厳しいのではないかと思っている。

しかし、今後、少子高齢社会で働き手は少なくなる。

 

今でさえ介護を行う人の不足は顕著であり、外国人労働者まで検討されている訳である。今後は、人口減少に伴い、高齢者人口は減っていくが、働き手も減っていき、結局は高齢化「率」は上がるのが統計的に明らかである。

 

よって、AIに取って変わられることが難しい直接の介護者は給料もニーズも上がるのではないかと思っている。

 

逆に、すでに給料を上げないと、人材が確保できない状態になっている。将来性は悪くないだろう。

介護業界でロボットと人間ができる仕事分けてみる

介護業界においては、様々な職種・資格者が働く業界である。
例えば、医師・看護師・介護士・リハビリ専門職・社会福祉士などの相談業務・ケアマネジャー・事務員などだ代表例。

その中で、直接に高齢者と接することが少ない、相談業務・ケアマネジャー・事務員などはAIに変わられる時代がくると思う。

しかし、高齢者や家族との面談や、今後の介護の方向性など、AIやロボットと決める訳にはいかないだろうから、その部分で一定数は残ると思う。

そこで大事になってくるのは、人間関係やコミュニケーション能力だと思う。AIは、あくまでも人間の思考や能力を補完する役割として機能していくことになるのではないだろうか。

リハビリはロボットやAIが得意だがメンタルケアは人間が有利

一方、看護師や介護士、リハビリ専門職などの業務を補完する業務においては、AIは今後間違いなく広がっていくだろう。ただし、介護業界はお金がないので、広く一般化してリーズナブルになってから、が前提だと思う。

例えば、看護師であれば血圧や心拍数、血糖などの医療的情報がAIの端末などでの業務に取って代わることは間違いないだろう。

 

ただし、例えば高齢者の顔色や表情、いつもと様子が違うことなどは、AIに取って代わることはないのではないか?

 

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介護士においても、おむつ交換や入浴の介助、排泄の介助など、その作業を補完する機械は間違いなく、今後広がってくると想像できる。

 

実際に、排泄のタイミングなどを端末で教えてくれるような機械が出てきている。

 

しかし、看護師と同じように、例えば高齢者への声掛けやコミュニケーションなどにおいて、AIが高齢者に接していくことは未だまだ難しいのではないかと思う。

リハビリ専門職においても、歩行介助の補助や、リハビリの補助としてAIや機械が入ってくることは間違いない。

 

最近では、歩行補助のマシーンも出てきている。でも、あくまでも補完するものになるのではないかと思っている。

 

現在の高齢者は、今の若者とは違い、機械や先端技術に疎い世代である。

しかし、今後は若いうちから機械やマシーン、AIに接してきた人が徐々に高齢化していく。

そのような場合、非常に合理的な考えで「AIに管理してもらうことに抵抗がない」世代になることも想像に難くない。

 

そこは人間にしか出来ない、人間力やコミュニケーション力が大事になってくるのだろうと思っている。

介護業界の現状とこれか前途多難だと思える理由

介護業界は、非常に前途多難である。

高齢化社会と言われるが、実際には高齢者数は減っていく訳である。つまり年老いた者がなくなり人口は減少する。

 

【 高齢化の現状と将来像|平成29年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府 】

若者の出生率は伸びないのでどこかで、介護費用や人件費が足りなくなる

今でも、介護業界の働き手は常時不足している。また、外国人労働者の受け入れなども検討されている。

 

介護される側の権利意識が強くなりすぎている

一方で、介護を受ける人、その家族などに権利意識が非常に強くなっている。

 

以前は、「とりあえず見てもらえれば多少のことは文句を言わずに受け入れる」だったものが、「お金を払っているのだから、良いケアを受けて当たり前」だと変わってきている。契約なので、当たり前といえば当たり前だが、理不尽な要求をする家族や高齢者も多くなっている。

加齢により身体能力が落ちていくのは必然であるにも関わらず、認知症の進行や身体の衰えに対してまで文句を言ってくる。

介護業界で働くものは、日頃からの高齢者や家族とのコミュニケーションが最も大事になってくるし、契約や説明において、高齢者が衰えていく「事実」を予め伝えておく必要がある。

 

そこで大事になってくるのは、コミュニケーション能力や、人間力だと思っている。

これから介護業界に入る皆さんは、非常に心が優しい人達だと思う。

介護は後から転職しても十分間に合う業界


私が長い期間、この業界を見てきて感じることは、「介護業界以外も見てみてほしい」ということである。

この業界の常識は、残念ながらこの業界でしか通じないことが非常に多い。

言い方は悪いかもしれないが、介護業界で介護を行う人は、いわゆる社会人としてのルール(例えば電話の出方や名刺交換のルールなど)を学んでいない人が非常に多い。

 

何故なら、そのようなことをする必要がないからである。このように言うと失礼かもしれないが、介護業界は今後もいつでも人不足だろうから、いつでも働くことが出来る業界だろう。

 

本当は、他の業界を経験してから介護業界に入るほうが、広い視野で活躍が出来るのではないかと思っている。

最初から介護業界に入る人には、是非幅広い視野で色々な物事を学んで欲しいと思う。

 

そして、資格や技術を取ってステップアップを行って欲しい。この業界は、資格を取ると働ける場所や出来ることが格段に広がる。そして、リーダーシップをもった人材に介護業界に入って欲しいと思う。

そうしなければ今後の荒波を切り開いていくのは難しいのだ。

 

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