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SI(システム)業界の将来性と今後を予測!AIで本当に仕事は無くなる?

私はいわゆるIT業界に属する会社に勤務しています。会社は業界の中ではわりと老舗のほうで、主にソフトウェア開発を中心したシステム・インテグレーション(si)を事業の柱としています。

 

入社年次は昭和63年で、今年で勤続31年目。在職期間の大半は営業職としてのキャリアを歩み、現在の役職は課長職です。年収は人事評価によって多少のばらつきがありますが、概ね1000万円程度といったところです。

 

私自身がIT業界でAIを飯の種としているところがあるので、「AIで人間の仕事がなくなる」とは言いにくい立場ではあるのですが、そのような立場から離れて考えたとしても、

 

AIで人間の仕事がなくなるようなことはない、むしろAIが普及することによって今よりも仕事が増え、ビジネス機会も増えるのではないかと肯定的に考えています。

 

それは何故でしょうか?

目次

SIの仕事がAIでなくならないと思える理由

 

SI(システム・インテグレーション)の仕事がAIでなくなるわけがないと言えるのは、AIの特性を考えてみればよくわかることです。

私の理解の中では、AIをある特定の作業を正確かつ高速に処理する専門家、あるいはごく限定的な業務に関するインプットに対して成功確率の高いアウトプットを返す極めて優秀な専門家と捉えています。

 

この「特定の作業」とか「限定的な業務」というのが重要なところで、ある業務を処理するAIはその業務しか処理できないということです。

少し前にAI対トップ棋士の囲碁対決が話題になり、見事AIが勝利しましたが、このAIが将棋を指せるかというと指せない、麻雀を打てるかというと打てない、つまり囲碁を指すという特定の業務以外のことには全く手も足も出ないということなのです。

 

それならば、「あらゆる業務についてそれぞれに対応したAIを用意すれば全部AIに置き換えられるのではないか?」というと、

 

もしかしたら100年後ぐらいにはそんな世の中になっているかもしれませんが、20年とか30年のスパンでそこまでの領域に到達するのは不可能だと思っています。

 

何故なら、AIは大量のデータの中から一定のルールや規則性を見つけてはじめて動くものであるのに対して、ビジネスの世界はルールや規則ではなく、調整や交渉といった不規則の連続から生まれる信頼関係で成り立っており、それは今も将来も変わらないはずだからです。

 

以上のことから、AIで人間の仕事がなくなることはないという私の考えをご理解いただけるのではないかと思いますが、一方で、一定の手順や因果関係で成り立っているような特定の業務についてはAIへの置き換えが進んでいくものと思われます。

 

既にSI業界はAIでの自動化は進んでいる

私が働いているSI業界ではソフトウェア開発というものが行われているわけですが、これなどはまさに手順とルールで成り立っている業務で、かなり前から開発自動化の取り組みが進められています。

 

それでも開発の全工程の完全自動化などはまだまだ先の話ですので、特定の業務ではAIへの置き換えが進むといっても、比較的単純な業務以外では急激な変化は起こらず、ごく緩やかな変化の中で進んでいくのではないでしょうか?

 

ここまでは「いま現在、存在している業務」がAIに置き換わるかどうかについて書いてきましたが、AIにはこれまで人間の力では為し得なかった仕事をなし遂げ、そこから新しいものを生み出す能力が秘められています。

 

例えば、膨大なデータの中から一見、無関係に見えるデータとデータの関係性に着目し、因果関係を見つけ出すなどということは人間の能力では限界があったわけですが、

 

これをAIにやらせることで、これまで誰も考えつかなかったような全く新しいビジネスや、過去から解消されてこなかった社会的な課題の解決につながるヒントが見つかる可能性があります。

このような研究がさらに進むことによって、SI業界は、AIに仕事を奪われるどころかAIによって新しい仕事、新しい雇用が生まれ、それにともなう経済の活性化や給料アップも夢ではないと言えるでしょう。

 

SI業界が今後もAI自動化する社会で生き残るために必要なこと

 

SI業界がAIにとって代わられないようにすべきことは、人間がやるべき仕事とAIにやらせる仕事を分けて考えることだと思います。

 

人間がやるべき仕事とは、方針を決めて、その方針にしたがって段取り・手順を決めて、その段取りどおりに進まなければ原因を突き止めてそれを取り除くことです。

 

AIがやるべき仕事とは、人間が方針を決めるための情報を提供し、段取り・手順を実行する中での人間の思考や作業の手助けをし、その営みの中から得られる様々なデータを次の仕事への知見として蓄積しておくことです。

 

ソフトウェア開発の世界で考えると、プロジェクトマネジメントは人間がやるべき仕事と言えますが、プログラム製造は今よりももっと自動化が進み、そう遠くない将来にかなりの部分がAIに置き換えられると思われます。

 

そのほうが人間よりも速く、正確で無駄のないプログラムを作ることができるからです。

 

SIプログラマーだって生き残る道はある

それではプログラマーはAIに仕事を奪われてしまうのか?

プログラムを製造するためには、そのプログラムにどういうインプットを与えてどういう動きをさせて、どういうアウトプットを得るのかという「仕様」が必要です。

 

仕様がないとプログラムを作ることができません。

 

仕様があったとしても、その仕様が曖昧だとプログラムを動かして得られたアウトプットが期待したものと違うものだったりします。

 

このようなことはソフトウェア開発ではよくあることで、発注者(仕様を与える側)と受注者(プログラムを製造する側)の間で発生するトラブルの原因のひとつとなっています。

仮にプログラム開発をAIに置き換えたとしても、元となる仕様が曖昧だといくらAIが速くて正確とは言っても正しい動きをするプログラムを製造することはできません。

 

私は、プログラムを正しく動かすために仕様を正しく理解し、曖昧なところがあればそこを補うという仕事こそ、プログラムの構造を熟知しているプログラマーにこれから求められる価値だと考えています。

 

プログラマーがそんな自分たちの価値に気づくことが出来れば決してAIに仕事を奪われるなどというようなことにはならないはずです。

 

私自身は営業職で、顧客と信頼関係を築くことが仕事ですから、その部分がAIにとって代わられることはないと考えています。

 

ビジネスは信頼関係があってこそ成り立つという本質を忘れなければ、主体は人間であり、AIはあくまでも従、人間にとって便利なツールであって、ツールを使いこなす意識を持つことが重要なのだと思います。

 

20年以上It業界で仕事をして考えた今後の変化とは?

やや誇張的な表現かもしれませんが、IT業界は今までにない新しいものを創り出すところに価値があります。

 

実際に、この20年の間にIT業界は私たちの社会に大きな変革をもたらしました。20年前というと1998年、Windows95が登場して3年後、会社でパソコンを使った日常業務が定着してきた頃です。

 

当時、インターネットがここまで普及し、スマートフォンなるものが登場して携帯電話が「ガラケー」と呼ばれるようになり、街なかでスマホを見ながら歩く人とぶつからないよう気をつけて歩かなければならない世の中になるなど、私を含む大多数の人々は夢にも思っていませんでした。

 

隔世の感とは、まさにこのことです。

これから社会人になる皆さんが会社の中核となる10年後、20年後にはまた新しい技術やイノベーションが登場し、今からは想像もつかない社会になっていることでしょう。

ではこの20年の変革の間にITは人々の仕事を奪ってきたのかというと、決してそんなことはありません。便利になったおかげでかえってやらなければならないことが増えています。

 

手書きからワープロソフトに移行したことで文書を作成するスピードは格段に速くなりましたが、その分、作成しなければならない文書の量が圧倒的に増えました

 

パワーポイントという新しい表現ツールが普及したおかげでセンスのよい分かり易いプレゼン資料を作成しなければならなくなりました。

さらには、エクセルを使って、それまでは処理できなかった統計処理や複雑な分析を求められるようになりました。

実際に忙しくなったかどうかを示す客観的なデータは手元にありませんが、おそらく私だけではなく、多くの社会人の方々がご自身の実感として共感していただけるのではないでようか?

 

便利になったからこそ、それまでは出来なかったことが出来るようになり、それによって大きな成果が得られ、多くの新しい仕事が生まれているということなのだと思います。

 

これからIT業界に入る皆さんには、どんどん変革を促し、新しい仕事を生み出してほしいと思います。

 

そこには正解はありません。AIが正解を教えてくれるわけではありません。正解に近づくためにAIを使いこなす、そういう意識で仕事に取り組めば決してAIに仕事を奪われるようなことにはならない、私はそう考えています。

 

スピードが早い業界です。瞬発力をもって対応できるよう、日々勉強していかねばあかんのです・・。

 

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