私は現在、アパレル業界のショップの店員をしております。取り扱う商品は男女共豊富に取り揃えており、年齢層も幅広い方にご利用頂いています。
ベビーやキッズ、マタニティ商品も店舗によってはお取り扱いがあるので、本当に様々な方にご利用いただいております。オンラインショップもあり、この業界では知らない人は少ないと思うほど、大手の企業になります。
私は現在29歳で、店舗は異動もしておりますが、勤続年数は3年目になります。
アパレル業界はAI導入で何の仕事がなくなるのか?
私の職場では、仕事の内容によってはなくなってしまうと考えています。
- レジ打ち係の仕事
- 商品レイアウトのコンセプト
- 翻訳及び発注の業務
レジ打ちの仕事はなくなる
特に店舗のレジは一番になくなっていくだろうとは思います。
実際に店舗によってはセルフレジも導入が始まっており、人件費の削減に繋げているようです。
しかし、まだ誤作動などの不安要素や、お客様の機械に全てを任せることへの不信感など、課題が多く結局セルフレジのコーナーにも人員を配置している状況のようです。
商品アドバイスの仕事も消える
試着室の担当なども、商品を取ってきたり、そのお客様に似合う商品を瞬時に探すというような行動は、AIにもこなせてしまうだろうと思います。
ですが、似合う商品と好みの商品が違っている時にどのような対応をするのか等の疑問も残るので、試着室の担当も全てをAIに任せることは難しいのではないかと考えています。
パンツの裾直しなどもただカットをして縫うだけならAIに出来ると思うのですが、一度直したパンツのお直しなどは繊細な作業も要するので、AI等の機械に全てを任せられるのか疑問です。
売り場のレイアウトも一部なくなる
売り場のレイアウトも、売上を予測して売り場を作るという意味では、AIの得意分野かもしれません。
しかし今でも予想に反して実際に売上が伸びない商品や、口コミなどで意外な商品がヒットしたりすることがあります。
この予測に反した自体にはなった時に、AIがどよのうな対応を取るのか不安は残ります。
また店舗には様々な人種の方がご来店されるのですが、母国語しか喋れない方も多く、意思疎通に苦労しているので、その対応にはAIが導入されれば解決されるのではないかと期待します。
以上のことから、私の職場では人件費削減の意味でAIのニーズはあると思いますが、全ての仕事がAIに取って代わられるということはないのではないかと考えています。
アパレル業界でAIにできない仕事も多々ある!!
私の職場は接客業でもあるのですが、その中で人の心に関する部分はAIに代わることは出来ないだろうと私は思っています。
流行するであろう物や、その人に合った商品を見つけることはAIにも出来るでしょう。
ですが、それぞれのお客様の好みだったり、求めている物を一緒に探して選んであげるような感情が動く行為は、人間にしか出来ないと考えています。
なので、相手のために何かしようという接客の勉強をしっかりして、今のうちから経験を積んでおくことが大切だと思います。
実際に私の会社はオンラインショップもあるのに、実際の店舗に買い物に来られる方が多いです。
お客様の話を聞いていると、実店舗だと試着が出来るというのはもちろんですが、やはり私達スタッフの意見や感想を求めているのだなと感じることが多くあります。
顧客の様子を読み取りアドバイスのスタイルを変える
例えば、お客様にお似合いの商品をオススメしても、お客様自身があまりお気に召さない表情をされることがあります。
その時にそのお客様の気持ちを瞬時に察し、お客様が求めている物を探すという行動は、経験を積まないと出来ないと思います。
また、アイデアを生み出す力も重要だと考えます。
AIは予測は得意でも、新しいアイデアを生み出すことはまだまだ弱いのではないかと思います。
例えば、店舗のスタッフはお店の商品を着ているのですが、オシャレの勉強をきちんとして、自分に似合うコーディネートを研究している方だと、全然売れていない商品を着こなして、その商品の売上を劇的に伸ばしてしまう人もいます。
着こなして売上を伸ばすという発想は、中々AIには出来ないのではないかと思います。
アイデアを生み出すためには、日々トレンドをチェックしたり、商品の情報を仕入れたりら自ら勉強することも必要だと思うので、知識を増やすことも大切なのではないでしょうか?
アパレル業界の将来は明るい!AIとの共存を目指そう
AIに取って代わられると考えるのではなく、一緒に共存していくと考えると、AI社会でも生きやすいのではないか思います。
レジや商品を探すだけの作業など、AIにおまかせ出来る仕事はお願いして、人間にしか出来ないような心の面での仕事を私達はすると考えると、AIが存在することで、更に快適な環境になるのではないでしょうか?
もちろん、共存していくためには、自分たち人間の強みを大切にしていく必要があります。
私はやはり人同士が接するコミュニケーション面が重要だと思います。
お店に行っても人が誰もいないでAIが全てを賄う環境を想像すると、なんだか冷たくて殺伐とした空間を想像してしまいます。
人同士の会話や気配り、皮膚を通した温もりなど、人間にしかない物は沢山あります。
ですが、AI等の機械に任せた方がよりスムーズに事が運ぶことがあるのも事実です。
またAIが入ることで便利になる分、人件費削減に繋がることで、雇用が減っていくことも避けられないとは思います。
その時に自分に何が出来るのか、今から考え行動していくことが必要だと感じています。
AIが導入されるからと言って、知識がなくても大丈夫と考えてしまっては、AI以上の対応をすることは出来ないでしょう。
AIよりも知識を持つことは不可能だと思いますが、勉強した知識と接客をしてきた経験を繋げる事は人間だけが出来る仕事だと私は思っています。
いくら知識豊富なAIにこの商品が似合うとオススメされたとしても、自分が信頼している人に丁寧に接客して貰い、オススメして貰った商品の方を買いたくなるお客様もいると思うのです。
AIに商品を選んでもらい、更に私達が考えるコーディネートをオススメするなど、AIの知識と人間の発想・コミュニケーション力を上手く融合できれば、接客業においては今より快適な環境が実現できるのではないかと思っています。
あなたの業界の意見お待ちしています!