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電子部品エンジニアの将来性と今後の動向を30年勤務のキャリアが分析!

電子部品業界のエンジニアとして30年余のキャリアを有する55歳です。年収は700万円前後です。電子部品業界はAIの影響をそれほど受けないと考えています。

まず、生産している電子部品は電子機器のハードを構成するもので、各種電子機器に組み込みのコンピューター機能が大規模化する事で、ノイズ対策部品の需要が増える事と、自動車の電気自動車化比率の増加・自動運転化等で自動車業界向けの需要が増える事が考えられます。

しかし一方で半導体の大規模化で無くなる需要もあり、プラスマイナスでは市場規模は大きく変わらないと考えられます。

目次

エンジニアの仕事でAIにとって代わられる部分

一方従業員が担当している仕事を見ると、人事・経理等のスタッフのルーチンワーク部分は代替され、人員が10~30%程度削減される可能性はあるでしょう。

また設計開発・品質管理・生産技術等のエンジニアもスタッフと同程度の影響を受けるでしょう。

さらに生産現場は、すでに自動化が非常に進んでおり、AIの進歩で自動化の質の変化があっても、従業員が影響を受ける事は極めて少ないと言えるでしょう。

商品の設計開発担当の自分の仕事をもう少し深く考えると、この仕事は関係部門と共に商品企画をし、具体的な設計開発を行い、工場での生産に繋いでく一方で、営業と共に拡販サポートすると言った多用な仕事内容となっています。

この中で設計開発に割いている時間は60~70%程度で、この中でAIで影響を受けるのは20~30%程度で、仕事全体で見ればやはり10~20%程度なります。

電子部品業界は、これまでの大きな需要変化を何度も経験しており、その変化に適応して来た業界で、今後もこれは変わる事はないと思われます。

電子部品業界はすでにAIが導入済

電子部品業界は日本が世界をリードしており、AIの視点で日本の電子部品業界の将来性が暗いと言う事はありません。

それより、中進国が発展する事で、参入企業が増え、価格競争の点が減価する事の方が心配な事項と言えるでしょう。

電子部品業界においても、AIの進歩によって技術的になくせる仕事はもう少しあるかも知れませんが、実際にAIを活用した何かを導入するコストとの対比と言う経済性を厳密に考えると、むしろ10年先程度ではなくなる仕事はほとんどないと言えるかも知れません。

先に記載した様に、電子部品業界はAIの影響でドラスティックな影響・変化を受ける事はないと考えています。

ただし、社会は常に変化しており、AIの進展でそのスピードが速くなる事は考えられます。

従って、自分の仕事はこれだと言う硬直した考え方を採らず、社会の変化による仕事の変化に柔軟に対応していく心構えが必要だと思っています。

自分自身が会社を去るまでには変化はほとんど考えられず、上記の様に柔軟性を失わないと言う心構えは持っていますが、何か具体的に特別なスキルの強化をすると言った事は行っていません。

受け身で考えれば上記の様に捉えられますが、むしろ違った視点から、AIと仕事は以下の様に考えるべきだと思います。

少子化と労働者不足を補うためにAIは積極的に使うべき

現在の日本では、少子高齢化で働く人が減少し始めています。飲食業界での人手不足が現在では顕在化していますが、やがて工場でもこうした事は避けられません。

現実に、海外の実習生を受け入れる事でカバーしている企業も少なくないほどです。

従って、製造部門や部材・製品の入出庫等の倉庫部門は、自動化が経済性の点からは導入したくなくても、導入すると言った事態が生じる事も考えられます。

また日本の事務職の生産性は低いと言われており、工場に勤務するスタッフや技術者は、AIで仕事が無くなる事を心配するより、経済性に成り立つAI応用機器を積極導入する事で、世界でも生産性が高い水準に引き上げる事が求められます

これが実現できなければ、世界の価格競争に敗れ去り、電子機器メーカーが辿った轍を踏む事になりかねません。

商品に盛り込まれている技術では今も世界には負けてはいません。世界をリードする日本の電子部品業界の弱点はやはりコストです。

各部門の仕事の生産性を高めるために、AIをツールとして何が出来るかをもっと考えるべきと言えるでしょう。

それによって、一部の仕事が無くなる懸念はあるかも知れませんが、それを恐れていては業界が弱体化し、AIとは関係なく、仕事を失いかねないと言えます。

電子部品業界の今後の予測と業界への考察

世界をリードする電子部品業界で活躍しようと考えて居られる方は、自分の仕事がAIでドラスティックに代わったり、なくなったりする可能性は少ないと考えても良いでしょう。

しかし、電子部品の大きな市場は電子機器の変化でオーディオ、映像機器からパソコン、携帯電話・スマホ等へと変化し、そうした需要は残るものの、将来の発展が見込める市場が車関連に移る事が予測されます。

車関連の中でも走行性能に影響を与える機器に搭載される電子部品には民生機器以上の高い信頼性が要求され、そうした変化に対応できる信頼性工学に関連する知識は持って置くと良いでしょう。

そもそもAI等で影響が受ける仕事は、複雑に入り組んだ仕事ではなく、単純でルーティングの仕事が中心となります。

しかも、そうした仕事に従事している人が多い職種から影響を受けると言えるでしょう。

例えばスーパーのレジ打ちの仕事はAIによる完全セルフレジ化で仕事はなくなります。

これは完全セルフ対応のレジシステムの需要が全国的に多く、こうした機器を開発販売する事がメーカー側として経済的に成り立つ事が要因です。

またレジ打ちをしていたパート従業員の時間給と完全セルフ対応のレジシステムの設備償却費が釣り合う事がスーパー側の経済性として成り立って、導入が進みつつあるのです。

ニュース等では社会が大きく変化すると、面白おかしく取り上げています。

そしてそれを解説する大学教員等はその技術的な可能性を説明します。

しかし、社会が変化するのは技術的に応用可能であり、しかもそれを導入する事が経済的になり立ち、またエンドユーザーに利便性をもたらすという条件の元で起こるのです。

これから就職を考えられる方は、今回説明した電子部品業界のみならず、どんな業界の場合でも、こうした事を理解し、余りにも悲観的に考えない事が必要です。

技術的側面のみを考えれば、どんな仕事も現在でも多くは、機械等に代替できるのです。

社会は経済原理で動いています。社会人となる方は、それをしっかり念頭に置き、自分で考える習慣を付ける事が大切と言えます。

AI の知識が要らないとは言いません、ただ、それを恐れるのではなく、積極的に勉強していくことが最重要なのです。

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