MENU
⇒ゼロ初心者のアフィリエイトブログ作成講座

言語聴覚士の仕事はきつい?将来性と需要や課題を現場より

言語聴覚士として療養型病院のリハビリテーション科に勤務しています。経験年数は3年目になります。主に脳血管疾患や神経変性疾患でうまくコミュニケーションが取れなくなったしまった方に対するリハビリテーションをしています。埼玉県在住25歳女性。年収は300万円ほどです。

今回は自分の業界の問題点と向き不向きなどを話そうと思います。

目次

言語聴覚士のおもな仕事内容

言語聴覚士は、言語や聴覚に障害を持つ人々に対する専門的な治療とリハビリテーションを提供します。彼らは発音、理解、発声、認知的コミュニケーション、食べる、飲み込む機能の評価とトレーニングを行います。

言語聴覚士は、小児の発達障害から高齢者の認知症や脳卒中による後遺症まで、幅広い年齢層と症状に対応します。

病院やリハビリ施設、学校、介護施設などで働き、医師や教育者、家族と協力しながら、個々の患者に合わせたケアプランを作成し、生活の質の向上を目指します。また、最新の研究や技術を取り入れた治療法の開発にも携わることがあります。

言語聴覚士の仕事で大変なことは3つ。

  1. 治療計画の作成
  2. 進捗評価とモチベーションの維持
  3. 複雑な医療・心理社会的状況の管理

治療計画作成に時間がかかる

治療計画の作成は、患者さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイド」のプランを練ること。患者さんの具体的な状況を理解し、それに応じた適切なアプローチを見つけ出すのは、時に複雑で大変な仕事です。それでいて、療法の成果を最大限に引き出すためには、この精緻な作業が不可欠です。

患者のモチベーションの維持が大変

患者さんの進捗を見守りつつ、彼らのやる気を維持することは容易ではありません。特に進歩がゆっくりな場合、患者さんにとっても、支援する私たちにとってもストレスがたまることがあります。私たちの役割は、小さな成功を見逃さず、それを患者さんに伝えて勇気づけることです。

社会心理のケアも必要でストレス

言語聴覚療法は、患者さんの生活全体に影響を及ぼします。例えば、仕事のストレスや家庭環境の問題は、治療の成功に直結します。私たちはそのような外部要因にも注意を払い、総合的なケアを提供するために多角的な視点を持つことが求められます。

言語聴覚士の現場の仕事の問題点

自分が言語聴覚士の仕事をしている時に現場で感じた問題点は以下の通り。

  • 難病という治る見込みのない患者が多い
  • リリハビリので機能的側面へのアプローチが欠けている。
  • 上司の言うことは絶対になっていること
  • 会議がいい加減になっている
  • ミーティングは討論にならず事務報告で終了


リハビリの内容について、患者からお金を払ってもらいリハビリを行っているにも関わらず患者が抱えている障害を改善させるリハビリテーションを実施しないことがよく見受けられます。

確かに患者が入院生活を送るうえで「楽しみ」を見出すことも非常に重要だと考えるのですが、国家資格を持った医療従事者であるならば「楽しみ」に加えて患者の体を改善させるリハビリテーションを行うべきです。

ただ、機能面へのアプローチに関して現場の上司が真剣に取り組もうという姿勢が見られません。

これをミーティングで上司に訴えても、上司は「それは御もっともだとおもうけどね」で話は次の話題へ移行してしまいます。

このような業務連絡のみのミーティングでチーム医療としてより良いリハビリテーションを行っていこうと考える上司はいないのが現状なのが非常に残念です。

言語聴覚士の需要やニーズの変化

医療現場なので変化は大きくありました。ご家族もコロナ前は毎日面会に来院されていたのにオンラインでの面会になっていました。

5類に下がったことでやっと患者さんと家族が直接顔を合わせて面会できるようになりました。

吸引をする機会も頻回なのでN95マスクやエプロンなど一般の方にはわからないくらいN95マスクの苦しさをしっているつもりです。

コロナ対策のためのマスクやエプロン、グローブをしながらのリハビリテーションは脈拍は上昇するし汗をたくさんかくので患者さんのこととどれだけコロナ対策の装備をしながら少量のエネルギーでリハビリテーションできるかの自分との戦いでした。

コロナ患者を受け入れている病院ではないのでコロナ助成金などはなく収入面に関しては変化がありませんでした。

同じ職種でコロナ患者を受け入れている病院に勤めている友人は20万円ほどお給料を普段にプラスしてもらったそうです。

ワクチン接種は受け入れていたので、病院外の方の出入りはコロナ前に比べて多くなったように思いました。

言語聴覚士の仕事に向いている人は?

言語聴覚士を含め、今の不況なら医療業界はお勧めできます。理由は就職後の収入が安定しているからです。

国家資格が必要なので資格取得のための通学(勉強)に耐えられるだけの学費と忍耐力があるかどうかだと思います。

就職してからは国家資格を取るために勉強したことはほとんど役に立たないので国家資格を取るまでが最初の勝負だと思います。実習でうつになる子もいますし、テスト期間は全く眠れないし、再試験になったらお金を追加で払わなければなりません。


 就職後は、今まで勉強してきたものがベースにあったとしてもどれだけ多職種と情報共有し行動できるか、患者さんのことを思いやれるかだと思います。

したがって、頭のよさなど全く関係ないのです。

女性が多い業界なので感情的にならず冷静に対処できる人が向いていると思います。病棟で働く中で、多職種が今何をしていてどのようなことを必要としているか患者さんとリハビリテーションを行いながら自分にも手伝うことができる業務がないか考える状況把握能力が必要です。

言語聴覚士の仕事に必要なスキルは?

一番は国家資格に受かることです(リハビリテーション)。看護助手や准看護師であれば民間資格が必要です。ヘルパーさんであれば、無資格で働いている方がほとんどでした。

入浴日はスタッフの人数が必要なので、看護師を目指しているアルバイトの学生の方もいます。

医療業界は常に進歩していきます。したがって、常に学び続ける姿勢が必要かと思います。同じ疾患の患者さんでも全く違うリハビリテーションを行うことがよくあります。

資格ではないですが、自分の価値観を押し付けないことが重要です。人と接する仕事なので、「この人はこういう人なんだ」と割り切ることが大切。いつまでも気にしていると受け持ち患者さんを回り切れないと思います。

言語聴覚士を目指したい方へ

言語聴覚士は音声言語コミュニケーションの障害のリハビリテーションをする仕事です。話し手がココロで感じて、頭で考え、構音して声が出て聞き手の耳に届きます。

したがって、人対人でなければリハビリテーションを行うことができません。嚥下障害に関してもAIが嚥下評価し食事介助をするのは危険であると考えています。

一番は患者がAIとリハビリテーションを行いたい、AIとコミュニケーションをとりたいと思うかどうかだと思います。

私は言語聴覚士は将来AIが仕事を独占する時代がきても絶対に代わりになることはできないと考えています。

現在、言語聴覚士は国家資格を有する人数が全国的にも少なく求人数もたくさんあるので働くにはオススメの業界だと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

あなたの業界の意見お待ちしています!

コメントする

目次