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イラストレーターの将来性は?AIで減っていく仕事なのか?現場より。

私は現在フリーライターとフリーのイラストレーターとして個人事業を営んでいます。

前職はIT系のエンジニアだったのですが、多忙になりすぎて体調を崩したことをキッカケに退職し、しばらく療養した後に元々好きだったの絵を仕事にしたいと思い一念発起して事業化していきました。

それだけでは当初仕事も多くなかったので得意だったライティング系の仕事も並行して受注していき絵の仕事と組み合わせるなどして収入を増やしていきました。

最初はライターとしての方が需要も多く収入の割合も多かったのですが、徐々に絵の方の受注も増えていき現在では半々程度の割合になっています。

約4年ほどのキャリアになり、現在の年収はおよそ300万円程度です。

目次

イラストレーターの仕事もAIに取って代わられる時代が来る

少し前の時代ならばAIというものはあくまで事務的な仕事ならできるけれどいわゆるクリエイティブな仕事は無理というのが一般的なイメージでした。

例えば絵を描くとか小説などの文章を書くことですね。

でも海外ではすでに一部の新聞社などでAI記者などが実用化されてきていて、AIによって書かれた記事が十分に人間の執筆したものと比べても遜色ないレベルになっていることもあり、クリエイティブなことだからといってAIができないというのはすでに古い考えになっていると感じました。

絵でもすでに自動で彩色できるソフトやアプリも存在しており、アートの分野でも確実にAIによって不要になってくる仕事も増えると思います。イラストレーターの業界もうかうかしていられません。

私自身が身を置いている業界は今のところはAIの大きな影響はないように思いますが、これまでのように請負型の事業を続けていてはいずれ尻窄みになってしまいその将来性については決して明るくはないでしょう。

絵でも文章でも、クライアントからすればコストのなるべく低い使い勝手のいい方に仕事を頼みたいと思うのが普通です。

まさにAIはそのニーズを満たす存在なわけですから、そちらに需要が流れるのは当然のことです。

今はまだAIそのものへの認知度も低いから平気なだけで、将来的にはイラストレーターの下請け業務のほとんどはAIへと流れていくのではないでしょうか?

彼らは確実に納期も守るし賃金の交渉もいらない最高に使い勝手のいい外注先になるのですから。

それに対して人間は体力や時間的制約も多いです。コストを下げたいクライアント側と可能な限り高く仕事を取りたいと思う私たちの関係は利益の部分においてはそもそも対立関係です。

お互いの信頼関係が育つまでは時間がかかります。その時間を省き確実に仕事をしてくれるAIの方が頼む側にとってはいいのは当たり前のことでしょう。

イラストレーターとして今後生き残っていくために必要なスキル

今の仕事がこれから先もAIに奪われないためには、まず一人一人が最新のテクノロジーに関する情報と知識をある程度は知っておくことだと思います。

私のいる業界ではいまだに人工知能はちょっと高度なコンピューター程度の認識しかない人がかなりいて、それ故に仕事をそれに奪われるなんてありえないと考えているのです。

でも現在のAIは前述したようにかなりのことができます。少し前にGoogle傘下の企業が開発した人工知能が囲碁のチャンピオンに勝利したというニュースもありました。すでに単純な情報処理だけでなく高度な戦略性の必要なものですら人間はAIには勝てないのです。

クリエイティブな仕事の人間が生き残るには、技術や能力による勝負をしないことだと思います。文章であれば論理的でわかりやすい文章はすでにAIが作れますし、知識量、情報量、それらの検索能力も圧倒的に優れています。

イラストや絵でも同じで、緻密で正確なデッサンや人物画、風景画などはAIの方がうまいものを短時間で描けてしまうでしょう。

つまりもう私たちは能力や技術においてAIには勝負にもならないのです。ではなにをすればいいのか?私個人は感情だと思います。

今現在AIが再現できないこと、作れないことはそれ自身の感情です。

画像解析によって人間の表情から感情の種類を読み取ることはできますが、その感情を味わうことはできませんし、作るのもまだ難しいでしょう。

それこそ人間にしかできないことです。

つまり文章でも絵でも自分たちの作るコンテンツに感情を込めることで本当のオリジナリティーが生まれAIにはできないものを作れるのだと思います。

そうすることで人間にしかできないものをどんどん表現していくことが、AIに仕事を奪われないために必要なことなのではないでしょうか?

AI時代にはイラストの値が逆転する!今から考え方を変えておこう

今後はもっともっとAIというものが実用化され普及していくと思います。あらゆる分野でAIの存在が当たり前になった時、これまでの価値観は完全にひっくり返るでしょう。

これまでの時代はなにかができるとか優れていることが価値でした。

イラストレーターの業界では早くて正確な文章がたくさんかけるとか、うまい絵が短時間で描けるというものですね。

ですがそれらのことはもはやアドバンテージにはならなくなるでしょう。優れたものを短期間で大量に作ることはAIやコンピュータの得意分野だからです。

なのでこれからの人たちはもうそういう部分に固執してはいけないと思います。

やるべきはもっと感情を大切にすること、その感情をいかに表現し見せていくかを考えていくのです。

そして感情を見せるとはストーリーを見せることだと私は考えています。

ストーリーとはその作品、あるいはコンテンツの背景です。制作過程だとか、どうしてそれを書こうと思ったのか、作ろうと思ったのか?

そういった背景はAIにはないものです。AIは原則命令によって求められたものを作るものです。命令もなしに勝手に動くことはありません。

かつてピカソは「人は作品を買うのではなくその作品にある物語を買うのだ」と言いました。

物語とはまさに背景です。なぜその作品を描こうと思ったのかや、使われた技法、完成までにどんな苦労があったかというものですね。

クリエイティブな仕事はもはやなにかを作り出す仕事ではなくそれらが作り出されるまでの過程を一種のショーのように見せているエンターテイメントな仕事だという認識をこれからの人には持って臨んでいってほしいと思います。

仕事上のスキルや知識を学ぶのもいいのですが、今後はそれ以外のいろんな体験や経験がものを言う時代と言えます。

自分の人生を大いに楽しんでいき、そこでの経験を仕事に込めていくことがこれからのAI時代の新たな生き方なのではないでしょうか?

今後イラストレーターとして独立を考えているみなさん!時代の流れは早いです!!どんどん情報収集して行きましょう!!

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