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介護訪問サービスの仕事は本当にきつい?業界の変化と過酷な現場を語ります

39歳、訪問看護ステーションにて理学療法士をしています。年収は約460万円で勤続3年です。21歳より18年間訪問リハビリテーションを継続して取り組んでいます。

 

訪問リハビリテーションにて在宅でご利用者様の身体・精神面の向上に努めており、毎日笑顔を絶やさずが自分のモットーで、楽しく仕事をさせて頂いています。

 

目次

リハビリ業界できついのは訪問サービス

 

リハビリの業界できつい部門はやはり私の務める形の訪問サービスです。きつい要素が多く、新人の方や病院勤務が長い方は挫折して、すぐに転職してしまう方も多いです。

 

なぜ、訪問看護や訪問リハビリがきついかと言いますと、「圧倒的お客様第一主義」でなければ、勤まらないからです。

 

病院や施設では、来て頂いて行うサービスに対して、在宅では「お家に伺わせて頂く」という気持ちがまず必要になってきます。

 

毎回訪問時、ご利用者様一人一人の「神聖な場所」に入らせて頂く気持ちがあれば、とても良い関係を築くことが出来るでしょう。

 

病院や施設での接客経験以上にサービス業としての観念を1段階も2段階も挙げた意識をすることで、全てが上手くいくといっても過言ではありません。

 

このように意識改革を出来るスタッフが長く勤まる秘訣になります。また、訪問は車が移動の手段になります。

 

その中では、事故や違反もつきものです。私も若い時には、何度も違反や事故をしてしまいました。次のところに間に合うようにと意識するとついアクセルを踏み過ぎていたものです。

 

今となっては、良い反省でゴールドカードを維持出来ていますが、慣れるまでは車の運転も全集中する必要があります。

 

また、夏場は50℃近く車内の温度が上がるため疲れは病院勤務の方の倍あると思っても過言ではありません。こういった過酷な状況をくぐりぬけて、初めて現場を楽しんでいけることが出来てきます。若い時には色々と失敗していました。

 

訪問介護ステーションの人員配置削減で業界激変

 

訪問看護でのリハビリ業界全体の売上は低下傾向ですが、事業形態で差が出てきています。私の事業所は小規模であるが故、安定していますが、大手になると売り上げが下がってしまう傾向にあります。

 

なぜなら、2023年に訪問看護ステーションにおける人員基準に大きな改定がくるからです。

訪問看護の報酬・基準について – 厚生労働省

訪問看護ステーションにおける看護師の割合が事業所の6割以上を占めないといけなくなるからです。

 

よってリハビリのスタッフは4割以下(出来るだけ3割程度)に抑えなければいけません。

 

コロナの関係で国もお金がない状況、診療報酬の改定において一番調整役になってしまいがちなのは、明らかにリハビリ業務です。

 

今後訪問にてリハビリという職種で生きていくためには、少数精鋭という形が一番になってきます。

 

事業形態が小規模であれば、リストラはないでしょうが、大規模になってくると何割かのリハビリスタッフはリストラ対象になる可能性はあります。

 

大手が看護師をリハビリスタッフに合わせて増やしていくことも可能ですが、人件費に対して売り上げが必ずしも伸びるとも限りません。

 

大手はこの状況を打破するための政策は今のところ新規リハビリスタッフを取らないことだけしかできないですが、2年後までに何か打開策を出さなければいけなくなってきています。

 

20年前は訪問看護ステーションのリハビリテーションは黄金時代と言われていたぐらい給料が良かったですが、今では医療・介護分野の中で儲けにくい職種になってきています。

 

自粛とリモートでリハビリ業界はさらにきつくなるのか?

自粛にて当事業所の訪問リハビリは大幅にきつくなりました。コロナへの不安から離職スタッフが出てくると人員不足がまず問題になっています。

 

また、お客様が通所系サービスは感染リスクが高まるということで、在宅でのリハビリに転換したいという要望が多くなっています。

 

お客様からの要望があるのに人員が足りないためにお断りすることが多くなっています。

 

少ないスタッフで、既存の利用者様を回すのも大変で、毎日残業は当たり前です。

 

心底疲れ切っているスタッフが多いのが現状です。

 

また、この1年間マスクを着用しての重労働、脱水になった職員もいるほど切迫した状況はなんら変わっていません。

 

給料を多く貰えるメリット以上に身体的・精神的負担の大きさが上回る状況になってます。

 

唯一楽になったことといえば、なるべく3密を避けるために直行直帰が可能になったことです。

 

特に最後の訪問が遅くなることが多いので、直帰出来るとその分だけ家で休むことが出来るからです。身体が資本の職場ですから、少しでも早く家に帰って休息することが何よりの楽しみになっています。

 

また、日中の仕事量が多いので、雑務に時間を割くことが出来なくなっていましたが、そこはいい意味で業務改善出来ています。

 

作業分担表の効率化など限られた時間で出来る内容を吟味することが出来、結果仕事量を減らすに至ってます。

このように問題が出てくると解決策を考えるきっかけになる良い教訓として捉えることもできます。

 

今後訪問リハビリで必用なスキルとは?

 

在宅においてご利用者様の気持ちを引き寄せるにはコミュニケーションスキルが重要視されています。

ただ、話すだけではありません。

  • パーソナルスペース
  • 筆記・ジェスチャーの活用
  • お客様への触れ方など

 

普段から意識が必要です。まず、パーソナルスペースについてですが、大きく分けて4つ分かれます。

 

1:公共距離(350㎝以上)

2:社会距離(120~350㎝)

3:個体距離(50~120㎝)

4:密接距離(0~50㎝)と分かれます。

 

在宅では、お家の中での活動が殆どになりますので、3・4の個体距離、密接距離をとることが多くなります。

 

初めのうちは、3の個体距離を取りながら、問診など中心に行い、コミュニケーションが取れてきたら4の密接距離で実際に身体へのアプローチを行った方が上手く評価が進みます。

 

特に病院との大きな違いは、お家で生活されている側がパーソナルスペースを決める権利があるということです。

 

心地よい距離間というものは、決定権がご利用者様、ご家族様に必ずあることを理解する必要があります。

 

次に筆記・ジェスチャーの活用です。お歳をとられていくにあたり、難聴の方は非常に多いです。

 

病院でよく耳元で大きな声で説明されるスタッフがいますが、在宅でも同じように行うと不愉快に思われることが時々あります。

 

大きな声で話すことは、近隣住民に対しての騒音や個人情報が洩れるというリスクを指摘されるご家族の方もおられます。

 

声だけが決してコミュニケーションツールではなく、正確に以心伝心出来ることが、コミュニケーションです。

 

難聴の方でも紙やホワイトボードに筆記で行うと言いたいことが伝わることが多々あります。

 

さらに、セラピストが声と同時にジェスチャーなど身体で表現することも伝わり易くなります。

 

例えば、「承知いたしました、畏まりました」は手話では右手を胸に当ててゆっくり撫で下ろす動作で表現出来ます。

 

畏まりましたと言いながら、上記の動作を一緒に行うと心の籠った会話になってきます。

 

気持ちをしっかり受け取っているという誠意を表す動作としても活用出来ます。そして、いざお家でご利用者様の身体機能面の評価、アプローチをしようとする際に使えるコツがあります。

 

先に手や肩に触れて「一緒に色々と考えていきましょう。」と声掛けをすることです。

 

どんな評価やアプローチも前座としての安心感を持たせることは大事です。

 

病院や施設で時間に追われて、ゆっくりご利用者様を見てあげることが出来なかったと感じるセラピストの方々は本当に訪問リハビリテーションが心のゆとりも持てながら出来る仕事になっていくことでしょう。

 

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