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農業コンサルタントの将来性はどう?業界の需要と今後生き残り戦略!

農学部系大学院を卒業(修士)し、食品メーカーで12年勤務した後、農業系コンサルタントとして4年勤めています。

主に農作業を補佐する農機具の紹介や、農作業の改善や経営指導を行っています。

農機具は既存のメーカーのものを紹介する場合もありますが、自社で開発する場合もあります。現在、38歳。年収は約800万円です。

目次

農業コンサル業界の売り上げと稼ぎやすい部署について

農業系コンサルタントの業界全体の売上は増えています。特にITを使った農業コンサルは伸びています。

顧客は大きく分けて2つに分かれ、それぞれを部門に分けることもできるでしょう。

2019年度のスマート農業の国内市場規模は180億700万円で、2020年度は203億2,800万円を見込む。2017~2019年度は農業クラウド・複合環境制御装置・畜産向け生産支援ソリューションなどの栽培支援ソリューションが牽引し、2019年度以降は、ドローンを利用した農薬散布ソリューション、ロボット農機が普及拡大している。

矢野経済研究所:スマート農業に関する調査2020年

まず1つ目は、個人もしくは法人経営している農家さんを対象とした部門です。

2つ目は地方自治体などを中心とした公的な機関を対象とした部門です。

1つ目の個人もしくは法人経営している農家さんを対象とする部門の場合、経営改善に対して意欲的な方が依頼してくる場合が多いため、目新しい提案を採用していただける場合が多いと感じます。

一方、2つめの地方自治体などを中心とした公的な機関を対象とする部門の場合、目新しさよりも、「流行」に敏感になっておく必要があります。

例えば、「ドローン」が流行した時には農作業用ドローンや、監視用ドローンがとにかく求められました。

余談にはなりますが、個人もしくは法人経営している中小規模の農家さんがお客さんの場合には、その農家さんにとって本当にメリットがないと提案が採用されることはありません。

しかし公的な機関が対象の場合には、お金の出所が税金であって、予算があるためなのか審査が緩くなる傾向があります。

そのため、これら2つの部門のうち、どちらが利益率が高いのかというと、後者の地方自治体などを中心とした公的な機関を対象とする部門です。

また、農業系コンサルタントの顧客になりうる農家さんは、ある程度の規模(売上)が必要になることから、前者の個人もしくは法人経営している農家さんを対象とした部門の顧客は、日本全体でもそれほど数が多いというわけではありません。

そのため、農業系コンサルタント同士で顧客の取り合いが発生し、将来、個人もしくは法人経営している農家さんに対する部門は縮小してゆく可能性があります。

まとめると、公共機関を対象とした農業コンサルの売り上げは伸び、個人対象のコンサルは淘汰されるということです。

自粛と緊急事態で農業コンサルはどう変わったか?

自粛の影響は農家さんの活動の様々なところに及びます。主なところでは、売り上げの減少、利益の減少、現金収入の機会の減少などが挙げられます。

売り上げの減少の主な原因としては、同じものを作っても同じ値段で売れなくなるため、出荷する量が同じでも売り上げが少なくなりました。

利益については、売り上げが下がってしまったことの影響のほか、売れ余ってしまった農作物を廃棄するコストがかかってしまうということで、その廃棄コストの分だけ利益が減少するということが起きています。

また、これまでは観光客相手にイチゴ狩りなどで現金収入を得ていた果樹園などではその機会が奪われるということが起きています。

これらの影響によって、農家さんの経営は苦しくなったため、農業系コンサルタントの提案を採用しようとする動きも悪くなり、状況は悪くなったと言わざるを得ません。

対面でコミュニケーションをとりながら、実物を見ながら仕事をすることが基本になるため、リモートワークはほとんど適応されません。

コロナ感染対策に十分気を付けながら、農家さんと取引をさせて頂いています。

その他、近年の動きとしては、ドローン、見える化、IT化、自動化、AI技術等の言葉をしばしば聞くようになり、IT技術を積極的に採用しようと情報収集している農家さんや自治体の担当者は非常に多いです。

現在は、AIや自動化というフレーズが重宝されていますが、現時点がその実現に向けた過渡期といったところでしょうか?

農業コンサルで今後必要になる能力とは?

農業は食文化を支えるものなので、そこで働く農家さんを農業系コンサルタントの立場でお手伝いすることはとてもやりがいのある仕事だと思っています。

また、地方に赴いて、様々な作物を育てる様々な農家さんと出会うことは人生を豊かにする素晴らしい経験になります。

そんな素晴らしい仕事が農業系コンサルタントですが、上記した通り、現場周りをする場合には、「天気、天候がきつい」、「農作物が優先のスケジュール」、「匂いが取れない」といったきついことに遭遇することは間違いありません。

これを克服できる健康や体力に自信がある方が望ましいので、普段から体力づくりを心掛けておくことが望ましいです。

また、少々のことで挫けない健康的なメンタリティーを有している方が良いと思います。さらに、体力や精神力だけでなく、知力に関しても是非育てておくようにしてください。

特に、Excelなどを使った表計算や、ある仮説に基づいてストーリーを構築しながら魅力的な提案を他者に向けて行う、といった訓練や練習を今のうちから多くしておくことが後々非常にためになると思います。

何かのプレゼンテーションを行う機会を多く設けるということがそれにあたるのではないかと思います。

さらに専門的な知識を得るために、経営アドバイスを行うための資格(公認会計士や税理士が理想だが、それに満たなくても簿記などでも十分可)や、農機具を紹介するために必要となる設計、CAD、AIなどの知識や経験があると非常に有効です。

ドローン技術も今はニーズがあります。機材の操作とプログラミングができると最高です。

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