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アニメ業界の将来性は?AIでなくなる仕事なのか?現場で働く40代の声

私はアニメ業界で働く40代の男性で、勤続年数10年の年収200万円ぐらいです。主に関係各所との調整や完成した作品の運搬などを担当しており、固定給ではあるものの、業界的な慣例であまり高収入とは言えません。

  • テレビ放送や劇場版の公開で納期が厳しく、クオリティに構わずとにかく急ぐことが多い
  • 各担当で人材の育成の意識が低いことから世代交代のための後進が育たずに途切れやすい
  • 現場の人員がその場限りの使い捨てになりやすく全体の進行を担当するスタッフの負担が大きい
  • 違法配信による機会損失があって製作したアニメ会社などが被害を受けている
  • 勤続10年以上でも昇給しにくく上のポストにならないとまともな収入にならない
目次

アニメの仕事はAIと共にニーズがどんどん増えている

日本のコンテンツ産業として取り上げられるだけあって、アニメ業界の将来性は高いです。

ただし、それは業界全体の話であって、そこで働くスタッフ全員が報われるとは限りません

AIは過去の作品のリマスターなどで活躍しており、昔の名作を高水準にする点でとても有益です。

AIで今の仕事がなくなる可能性は低く、どちらかといえば、宅配便のような運搬や相手の都合を考えた連絡がメインになっています。

いくらAIが優秀でも、センスを要する作画や、人を感動させる構成などはまだ無理なので、当面は安泰です。

給料については、今後も低空飛行になる可能性が高いでしょう。

なぜなら、アニメ業界の構造として、現場までお金が回ってこないからです。最終的に放映するテレビ局や広告代理店、それに各スポンサー企業がトップで、制作会社には本当に最低限の費用しか届きません。

ただ、大手の企業でどんどんAIが導入されているので、今後のアニメに対するアプローチや、登場するキャラについての共感されやすい設定が変わってくる可能性があります。

ニーズはどんどん増えることが、ほぼ確定です。外出自粛による暇潰しでアニメは最適ですし、海外への放映権の販売でもどんどん売り上げが伸びています。

自分にぴったりのアニメを提案してくれるという形で、AIが良いパートナーになってくれる将来もあり得ます。

その点では、アニメとAIはかなり相性が良く、お互いに足りない部分を補完し合って、新しいインターネット中心の世界に溶け込んでいくと予想することが可能です。

2019 年のアニメ業界は、引き続き多くのヒット作に恵まれた 1 年だったといえよう。テレビアニメに目を向けると『鬼滅の刃』が幅広い層・世代で爆発的かつ長期的な人気を獲得する大ヒットを記録。劇場版アニメでも、新海誠監督の最新作『天気の子』が興行収入 140 億円を突破する
ヒットとなるなど、アニメ業界にとって明るい話題が相次いだ。
他方、2019 年 7 月には京都アニメーション放火事件が発生、同社の 36 名のスタッフが命を落とす痛ましい惨事となった。『涼宮ハルヒの憂鬱』をはじめ、2000 年代後半以降の日本アニメ文化をけん引してきた同社の人材喪失、制作資料など物的損失により、日本アニメ文化は大きな痛手を被った。しかし、同社は制作活動を再開、今年 9 月に公開した新作映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は好調な滑り出しを見せるなど、復興への新たな道を歩み始めている。アニメ制作動向調査2020

実際のAIの導入事例はあるが個人の仕事を奪うまでは成長しない

現在の職場では、CG制作などの過程でAIの補正が入っています。

しかし、まだまだ職人気質のスタッフによる調整が欠かせず、AI単独での作業は不可能です。

正確にはやらせればできるものの、視聴者が良い作品だと感想を出してくれる物にはなりません。現状としては、中割りなどをAIが担当する新技術が発表されています。

その他に、VR技術を応用した、従来のアニメ制作の工程を一部だけ省く方法も、注目を集めています。

確かに、そういったAIの新技術で省力化が実現できたら、その担当スタッフの人員削減です。

けれども、私の実感としては、AIをじっくりと育てるだけの余裕がなく、仮にフラグシップが完成しても、だから何という感想で終わるだろうなと予測しています。

要するに、AIに対するディープラーニングをどうやって行うかという切実な問題で、そのために各アニメ制作会社に自分たちの飯の種であるノウハウを出せと言っても、納得するわけがありません。

何しろ、それで自分たちがクビにされるわけですから、首を縦に振るとは考えにくい状況です。

AIの開発を主導して、長期的に行えるのは、そういった研究開発を行えるだけの資本力を持つ大企業と、それを研究している大学の研究室ぐらいでしょう。

でも、アニメ制作は実質的に各自が担当している分野を独立してやっている状況でして、どこかの制作会社にデスクがあっても実質的に個人事業主というケースが珍しくありません。

そうなると、ますますAI開発のために協力する必要性がなく、十分な学習をしたAIが出る可能性は低いのです。

AIにアニメの仕事が奪われないためにすべきと

今の仕事でやっていくために必要なのは、業界の内部での人脈の形成と、自分が潰れないための賢い息抜きです。

正直、AIが入ってどうこうできる業界ではなく、アニメ制作は1クール12話ぐらいを作るだけでも、かなり大忙しになります。

AIに膨大なデータを一気に学習させて、さらにその学習内容を活かすことで十分な結果を出せる環境も必要ですが、その前提すら整っていない有様です。

私が行っている現場での取り組みとしては、できるだけ早めに連絡をして、気持ちよく仕事ができるように気配りしていることを挙げられます。

連絡を寄越さずに煮詰まったままのパターンが非常に多いので、先手を打って相手の問題点を潰しつつも、発破をかけているのです。

勉強については話題になっている技術に触れて、取引先や関係者と話ができるように新聞やネットで情報を仕入れておく程度に留まっています。

アニメ業界は資格ではなく信用と実績で仕事をしていくため、表計算ソフトによる工期管理などの事務職レベルの作業で十分です。

強いて言えば、そういった事務ソフトの取り扱いの資格を取得するのが有効ですが、職場で評価対象になりにくいことから保留にしています。

CGといった専門的なプログラミングなら話は別になるものの、忙しく飛び回っている現状でそこまでやれば良いと分かってい入るのですが、40代の今すぐ手を出すのはどうかと二の足を踏んでいる状況です。

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デジタル化によって、アニメ制作は格段にハイスピードになりました。

しかし、AIをアニメ制作のプロジェクトの一員として迎えるには、ちょっと混乱しすぎだなあと感じています。

今後アニメ業界に転職したい人は覚悟をもって臨むべし

アニメ業界は好きなことに携われる喜びがありますが、かなり厳しい世界です。

私は制作進行のようなポジションで、関係各所との調整に明け暮れています

一口にアニメ業界といっても、制作側なのか、アニメを扱ってビジネスをする側なのか、あるいは自分の専門スキルを活かして盛り上げていきたいのかで、全く立場と仕事内容が変わるのです。

途中で転職することが普通にある業界のため、これから参入するのであればプログラミングのように他でも潰しが効くスキルを磨いておいたほうが良いでしょう。

転職してアニメの制作会社で働きたい場合は、私のように製作のスケジュール管理をするか、CGや動画の作業をする現場スタッフのどちらかです。

新人に丁寧に教えるところが少ないので、もし入る場合には自分で食い下がって仕事を覚えていくぐらいの覚悟が必要になります。

アニメの制作会社は一部の大手を除いて、世間でいう中小企業がほとんどで、誰もが忙しく作業をしているか取引先に出向いている職場です。

社員として雇われるのは制作進行のように直接の責任を持つスタッフのみで、それ以外はアニメ製作が終わるまでの契約制が基本となっています。

ゆえに、大部分の製作スタッフは他のアニメ会社との掛け持ちや、自宅で作業をしていたはずが連絡が取れないという事例がよくあって、そういう独特な風潮に慣れていくことも必須です。

いっぽう、製作スタッフについては出来高払いで、固定給になっていない現場が多く、こちらでも上の立場になるまで収入が安定しない問題に直面します。

ニーズはありますが、トップのクリエイターを除き待遇が良い業界ではありません。

また年々アニメーターの質も上がり、参加者が増えていることから個人の製作スタッフは条件の良い仕事受注が難しくなっていると思います。

本当に好きでこの仕事を選ぶのか?

副業程度で楽しむべきなのか?

きちんと自分の人生を考えていく必要があります。

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