はじめまして現在は製造業の楽器部門で働く24歳の社会人です。勤続年数は2年の24歳。年収はこの業界の平均的な350万ぐらいです。
今回は音楽業界業界の現状とメーカの将来性について現場よりリアルのな声をお届けします。
製造する際、手作業がほとんどです。
- 音やタッチ感など、現状では機械で調整する部分が難しい
- 新規参入がほとんどないた、競争意欲が弱い。
- 昔からの製造法が変わらず技術革新がない
- 連絡も電話やファックスなど古い体質
このような特徴があげられます。
クラシックの世界はやはりその名の通りIT化が遅れているのですが、ただこのまま数年間何も変わらないのか?
ということに関しては問題点があるかと思います。
楽器業界の現状と将来性について

調律や修理はほぼ手作業で行われており、DXはかなり遅れています。
音のニュアンス(やわらかい・かたいなど)やタッチ感などは現状、デジタルで解明には至っていないのが実情です。
また、楽器作りも「師弟関係」が残っており技術革新は遅れ気味です。まずは、感覚的なところをデジタルで解明していくところに注力すべきだと思います。
デジタルの発達で音楽業界の需要はどう変わるか?
デジタル音楽が発展しても、一定の需要は残り続けると考えています。
エレキ楽器や打ち込み音源は多数存在すしますが、アコースティック楽器で長い時間かけて作り上げた舞台の感動は再現難しいです。
やはり生演奏は電子音とは違います。エレキ楽器や打ち込み音源では体感することができないのです。
ただ、アコースティック楽器しかないジャンルはさらなる進化を遂げると思っています。
例えばエレキバイオリンやエレキ管楽器等です。
この差が開いていくでしょう。
調整部門や修理はAIロボットで減る可能性はある

手作業で行っていた部分(調整・修理等)をAIで行うことができるようになれば、かなりの雇用が減る可能性はあります。
Ai判定により「調律師」や「楽器職人」といった職種の需要が減っていくでしょう。
しかしそのAIを機能させるために「音楽」と「IT技術」の両方のスキルを持った人材が重宝されるようになるのではないかとも思います。
感覚的な言葉が音源可できれば需要は増える
今まで感覚的であった部分(例えば、「歌うように演奏して」「もう少しそこはやわらかい音で」等)が数値や技術的に表され、上達までの最短ルートが示されれば需要は高まるかもしれません。
今まで敷居の高かった楽器(バイオリンなど)に挑戦する人が増えるのではないか。そして結果として需要は高まると考える。
楽器業界でAIが人の仕事を奪っている実例とその対策

では実際にどのようにAIが音楽業界に導入されているのか?具体的な事例をもとにお話しします。
RPAの導入
RPAソフトを導入しました。事務職は、請求書の打ち込み、給与計算、固定資産管理、各種書類の作成などルーティンワークかつ単純作業が非常に多いのが現状です。
ここにRPAソフトを導入することにより、事務員の業務が激減します。実際に現在は施行段階ですが、実装が可能になれば4人程度人員を削減することが可能であると考えています。
そして、設計や開発などさらにRPAで行う業務範囲を拡大することも検討中です。
OCRの導入
毎月大量に来る請求書や、手書き伝票を処理するためにOCRを導入しました。この業界は未だに手書きが多いため、OCRの導入は非常に助かっています。
AIで認識の精度も向上しており、最初のうちはチェックすることが必須でしたが、今後ほとんどチェック機能がいらなくなるのではないかと考えています。
塗装ロボットの導入
楽器を塗装するロボットを導入しています。大きな部品は実際に人が塗装するよりもはるかに効率がよくきれいに塗ることができます。すべて手作業で行うのではなく、随所に機械を導入することで雇用を増やさずに製造ができています。
AIに音楽の仕事を奪われないための努力

では実際にいま音楽業界にいる人がどのような取り組みや勉強をしていけば、将来にわたり仕事が安定して得られるのか?考えてみましょう。
IT技術の勉強
音楽業界であっても事務の仕事は近いうちに必ず減るかなくなります。
そのためにもITの勉強をとにかくすすめています。今は雇われて使われている側ですが、今後はAIなどを「使う」側に回りたいためです。そのために個人的に下記のような取り組みをしています。
プログラミングの勉強
とりあえず、AIを扱うにしてもまずはプログラミングができなければ話にならない。ということで毎日プログラミングの勉強をすすめています。HTML、CSSにはじまり、PythonやPHPなども勉強をしています。デジタル音楽の勉強のためです。
AIや機械学習の勉強
実際にAIを作っています。知り合で、仕事の中で困っていることや時間がかかっていることを聞き出し、機械学習で解決できないかを考えています。
最近では、音楽関係の建築の図面作成を最小の手数で行う機械学習を組みました。さらに応用が可能であると考えています。
IT系の資格取得
ITパスポート、基本情報技術者等の資格取得に向けて勉強をすすめています。資格取得後にはさらに上位の資格を目指そうと考えています。
プログラミングの講師
実際にプロダクトやサービスを作ったりするだけでなく、人に教えることによりさらに知識が定着すると考え、プログラミングの講師を行っています。
音楽業界にもIT化の波は来ると思っていますので、先駆けて勉強してしているという形です。
将来楽器製造業の仕事に就きたい人へ

実は楽器製造業は非常に安定しています。
1つには新規参入の会社が少ないためです。楽器の製造は昔から受け継がれた製造方法と、職人による熟練の技になりたっています。
かなり手作業の部分が多いですが、その機械に替えるのが現状では難しい技術のおかげで安定した業界となっています。
しかしそうはいっても、いつかはかならずAI等にとって替わる日が来るはずです。最近の世の中の流れはDXということもあり、ITのスキルを持っていて損はありません。
むしろ、今後そのような人が重宝されることは明白です。少しでも多くのITスキルを身につけましょう。
楽器製造業はまだまだ手作業の部分が多く、ここにチャンスがあります。
向上心を持ってどんどん進んでいけば、かなり面白いことができるのは間違いありません。向上心を持って、常に新しい技術を融合させることができないかを考え続けることで、この業界で輝き続けることができる人材になれると確信しています。
まとめ:技術革新が今後の製造業、そして音楽業を変える
繰り返しになりますが、アコースティック楽器部門はまだまだほとんどが手作業です。逆に、ゴロゴロとビジネスチャンスが転がっているのは目に見えています。
これをチャンスととらえてひたむきに課題解決に取り組んでいけば、今後の音楽業界をもかえることのできる大きな革新をおこすことができるのは間違いないです。
3年前から準備しておいたことが今に生きているとおもっています。変化が来てからでは遅すぎます。
何事も予測と対策が重要ですね!
あなたの業界の意見お待ちしています!