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木造建築業界の今後と将来性は?AIで仕事は減っていくと思うけれど・・

現在29歳で建築業界(プレカット工場)内で生産・工程の管理などの事務を7年行っております。
プレカットとは木造住宅で組み立てる木材をあらかじめ工場で機械加工し、現場では組み立てるだけの状態にすることを言います。

私の仕事は営業との納期交渉やCADオペレーターとのやり取り、配送や木材担当との調整、各生産ラインの工程の把握やデータ管理

工場や現場で使用する図面のチェックや機械で使う加工データのチェック、機械加工できないときにJw-CADを使用して寸法確認などがメイン業務になります。

時間があれば総務や経理係の補助や、工場内や営業との打ち合わせ時の資料作成なども行い、業務は多岐にわたっています。

系列工場や他会社の工場との生産調整などを繁忙期になると行う時もあります。

年収は約350万程で、役職で言えば主任になって3年になります。

目次

木造建築業界の需要は頭打ち!AI導入で減る仕事もある

今までは東日本大震災の復興需要や消費税の増税などにより、木造住宅の需要がありました。しかし、今後は住宅がバンバン建つ時代ではなくなります。

将来性で言えば先細っていく業界だとは思います。それでも、古くなった住宅を立て直すといったことは当分なくならないため、すぐに衰退する事業でもないと考えています。

今後は中小規模のプレカット工場と大規模のプレカット工場の物件の奪い合いが行われ企業数は減っていくと思われます。

実際に建築現場にはAIの自動化が導入されている

プレカット業界では人員不足と、労働環境改善のために自動化が進んでいます。

特に、機械加工した後の梱包・積み込みといった作業はいまだに人力で行ってきましたが、近年はそれも機械で行うプロジェクトが進んでおり実験的に投入されています。

まだ完全なものとは言えませんが、この先工場は全自動化になることも考えられます。

そこにAIが入ることにより、一定でしか動けなかった機械が複雑な動きや考えて動くようになるとさらに業界としては人手の解消になります。

24時間稼働も楽になり、夜勤は人が不在でもAIが自動で作業してくれるなんて未来はそう遠くないかもしれません。

しかし、現実問題でクレーム対応や納期が短い物件、逆に複雑で納期がとてもかかる物件など様々あり、いまだに機械加工じゃ無理でも人なら加工ができるものはたくさんあります。

完全にAIにとってかわられることも考えにくいです。単純作業や重労働部分をAIが、複雑や調整が必要な部分は人間が行えるようになれば働きやすい工場になっていくのかもしれません。

僕の仕事である、生産管理や図面やデータのチェックはAIに取って代わられるかもしれません。

人間が行うよりも確実に精度は高く、デメリットも考えにくいです。納期調整なんかもAIが判断することによりより正確な判断になるでしょう。

木造建築業界で今後生き残っていくために必要なスキルとは?

人間にしかできないこと、ではなく人間が行うほうがよいことを考えて仕事をしていかなければならないと思います。

木造住宅は人の手で作られているものと考えている人が多数で、僕もこの業界に入るまでは機械加工されていることすら知りませんでした

取って代わられないためには安全度と作業効率を上げ、AIの導入額と人件費とどちらが安くなるか、そして人件費のほうが安く済むことを実証していく必要があると思います。

安全度を高めることにより、人間でも怪我無く行える業務にすることにより、また、一部機械化することにより重たい荷物を持たなくても作業を行えることを進めると人手不足が解消されるかもしれません。

また作業効率を高めることにより、無駄を省き、今まで3人で行っていた部分が2人で行えるようになれば無駄に登用することがなくなります。

働く人が安心してかつ最小限の人数を追求し、作業効率を上げていく必要があると考えます。

また、最終的にはAIとの共存を考え、手加工が必要な部分や最後の調整などは人間が、それ以外のおおざっぱな作業に関してはAIが行うのが現実的な将来のビジョンではないかなと思います。

私の担当している部分に関しても、クレーム対応も多発したり、納期調整も部長や他工場から同時にきたりします。

その時に瞬時の判断は今まで培ってきた業務量だったり経験則というのを使って行います。

また、そういった判断材料を総合して考えるといったことは人間の強みであり、それを工場内の人間に伝えることでスムーズに対応できるのは人間でしか行えない部分だと思います。

そういった強みを各人が考え今から行動していくことにより、今後も私たちの仕事は続いていけたら業界としてもより良いものになっていくと思います。

AI時代の変化は早い!建築業界は安泰ではない

来るべき将来を考え、今の業務だけではなく幅広い分野を勉強することにより、自分の生き残る場所が見つけられると思います。

現状でも機械化が進み、人員が減る可能性があるこの業界で生き残っていくには知識をつけ、オールラウンダーとして動けるようになるのが生き残る最善の選択だと思います。あるいは人間にしかできない一芸を持つことでしょうか?

現状でも機械加工ができない加工が存在します。簡単な構造の家ばかりではありません。物件によっては3~4割手で加工しなければならない物件もいまだに存在します。

こういった手加工ができる人材になれれば確実に生き残っていけると言えるでしょう。でもこれは簡単なことではありません。大工と同じことを習得しなければいけないため、何十年もかけて習得していく必要があります。

私は、最初から生産管理を行っていたため、全部門と関わることができました。

住宅を作るには木材が必要で、物件を取ってくるには営業マンがいて、図面をCADオペレーターが作成し、製造が機械加工し、配送が運んで現場に届ける。この全てがあって仕事として成り立ちます。

この中で、一番機械化しやすいのはどう考えても工場での業務になります。

機械化やAIが導入されることになると、あの人はこれしかできないからいらないなんてことが容易に想像できるでしょう。

いろんな分野の事を知っている人間が残りやすくなるなら今のうちにいろんなことを吸収して自分のものにできるよう勉強していくべきだと思います。

人間のほうが便利なことは実践できると思います。融通の利く人間、言われる前に行動できる人間。すでに今現在の社会でもそうですが、言われる前に行動できる人間になれれば、生き残りやすいのではないでしょうか?

新聞を見ていると5年前勢いがあった企業があっという間に価値が落ちでしまう時代です。油断せずに勉強していかなければなりませんね!

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