現在スマホ業界で、主に携帯電話の基地局を建てる時の資料や図面を作成しています。年齢は39歳で、金属は2年、年収は大体400万前後になります。
過去には、携帯基地局の設置場所の決定やアンテナの導入の決定などをしていました。また、現地の基地局の検査なども担当していました。
【 スマホ業界の厳しい現状 】
- 格安スマホを販売している事業者が増えてきていて厳しくなっている
- 5Gが整備されたら一段落するが、次のビジョンが全く見えない
- 携帯の基地局を作っているのは、ほとんど海外のメーカーになってしまっている。
- 国内メーカーに、ノウハウや技術力がなくなってきている。
- スマホ本体にしても基地局と同じ状況になっている
- 専門的な業務が多く残業時間が多い
スマホ業界における一番の問題点は過度な分業化と残業
一番の問題点は、とにかくこの業界は残業時間が多いことです。
専門知識が必要になる部分がどうしてもあるため、わかる人に仕事が集中してしまうことになるためです。そうすると必然的に残業時間が増えてしまいます。
また、専門的な業務が多いことから完全分業体制になっていることが多く仮に業務に無駄があっても気づけなくなってしまっています。
会社レベルにおいては、残業時間が多ければその分人件費が増えて利益が減ってしまいます。
また、残業時間が多ければ労働基準監督署からの指導を受けることになります。
会社としても対応する必要があります。
会社が大きくなれば、業務が増えていきます。当然無駄な業務や、必要な業務だけど効率が悪い方法でやっていることもありえます。
社員が完全に分業でやっていると、それが判断つかないことになります。
残業時間を減らすためには、全社員の労働時間を減らさなければいけない、業務にあった労働時間なのか、あってなければ効率的にやる方法を考えたり、業務自体をなくすことも必要です。
その判断は、社員の個人レベルでは判断できず、会社レベルでの対応が必要です。
個人レベルにおいては、担当業務が自分1人しかできなければ何とか1人でこなさなければいけないので労働時間が増えます。
周りのメンバーも業務を手伝うにも手順書が整備されてなくて手伝うことができないということがあります。手順書があっても、内容が古かったり全て網羅されてないことがあります。
また、1人1人が業務を抱えていて誰が何をしているかを会社が、把握できていないため、その業務が必要なのか、無駄な作業をしていないかを判断できていないということがあります。解決するには多くの課題があります。
残業問題に対する改革の現状について
会社レベルでは、行政の指導もあるので残業が多くならないように制度を作っています。
具体的に2点紹介します。
1点目は、会社として残業時間を減らすための施策をしています。全社の定時退社日の設定をしていること、退社時間を早めることや、朝早めに出社して業務を行う取り組みをしています。
2点目は、無駄な業務はないか、業務の見直しです。無駄な業務をやらない、業務の内容を変更して作業時間を削減する、その結果業務時間が減って残業時間も減らせるというものです。
無駄な業務であることを説明するために、資料を作成して会議で説明するのでその分業務時間が増えてしまうというジレンマもあります。
大変ではありますが、このことによって業務をスリム化して、業務内容を変えていくきっかけになるので取り組んでいるところです。
個人レベルでは、次のような取り組みをしています。
まず自分の担当する業務について全て手順書があるかを確認しています。
なければ、手順書を作成しています。また、あっても手順が変わったりしてないか、変わっていたら追記や変更を合わせて行なっています。
その後、手順書が整備されたら、自分の担当業務を同じチームのメンバーに共有しようとしています。
1人しかできない業務を減らして、複数担当制にすることで労働時間の削減を目指しています。
また、その過程で完全分業体制をなくし無駄な工程がないかを確認できると考えています。無駄な工程があればなくしていけば良いと思っています。
日々の業務と、同時に手順書の整備などをしているのでこれに作業時間がかかるジレンマがあります。ですが将来のために、時間がかかりますが必要なことなので取り組んでいます。
スマホ業界のスピードは速く勉強時間が膨大に必要
きついところは、技術が変わるスピードが早いことです。3Gの仕組みを知っていても、次はLTE、その次は5Gとどんどん技術が進歩していくので勉強が欠かせないというところです。
携帯電話本体の商品知識もすぐ入れ替わるので大変だったりします。
そこで使われている部品も変わります。
回線やアンテナなどもかわるので日々勉強が必要です。もちろん、全てを理解することは無理ですが基本の部分は理解しようと努めています。
スマホ業界にいて感じるやりがいについて
スマホ業界にいて感じるやりがいは、いろんな最新の技術に触れることができることです。勉強会やベンダーの説明会にも出れることがあるので、その時は楽しいです。
基地局が壊れたときの一次対応をした時に、いろいろ確認をして被疑箇所を絞っていって、チームのメンバーとも議論をして出した結論があっていて直せた時はやりがいを感じました。いままでの経験と勉強してきたことは間違ってなかったと思えました。
また、自分が決めた場所に携帯基地局が立って、お客様が使えるようになったことがわかった時は嬉しいです。
決めるときも、近くの基地局との兼ね合いや、他社さんの基地局との調整をした上で決めています。
そのため、そのような調整で難しかった場所ほど便利になったことがわかった時は嬉しくやりがいを感じます。自分がその場で使用して使えたときも嬉しく思います。
5G以降のビジネスモデルがないとスマホ業界は停滞する
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この10年の間に、いわゆるガラケーからスマホに切り替わる流れになりました。
また、3GサービスからLTEの流れになりエリアが広がり全国でサービスを提供しています。
そして、今度は5Gのサービスを開始しています。
使えるエリアが拡大をして、対応するスマホも増えていきます。
そうすると、自動車の自動運転や物のインターネットと言われるIOTも広がって便利になっていきます。
また、携帯キャリア以外の会社についても、ローカル5Gというサービスを提供することができます。これも注目されています。
そうなると、5Gが行き渡った後のビジョンが必要になります。
実際に5Gの通信速度があれば、電話やインターネットの利用、動画の視聴をするだけなら充分すぎる速さです。そうであればもうこれ以上通信速度を上げる必要がなくなります。
それでももう少し通信速度をあげていく方向に舵をきるのか、もう通信速度はこのままにしてあとは極力新規の基地局の建設はせずに、運用だけを続けていく方向に進むのかを選んでいくことになります。
おそらく近い将来スピード勝負だけでは生き残っていけないでしょう
実際に、携帯キャリアは各社金融や保険、PAY、農業、英語教育などの他事業を手掛けはじめています。その傾向は今後も続いていくと考えられます。
またそこで働く人たちも決断を迫られることになります。通信業界に残るのか、別の業界に移るのかということです。
その可能性を視野にいれて、スキル向上や多様な業務などに取り組んでいく必要があります。この視点を踏まえて日々勉強していく必要があります。
スマホ業界の将来性については不透明感が強い
今スマホのCMを沢山のところでみかけますし、将来性はあるようにみえますが、通信業界は5Gが一通り整備が終わったあとの、次のビジョンがまだ見えていません。
実際に携帯キャリアでは、人員が余り始めたため、別のグループ会社に転籍させている会社もあります。
そのため、あまり転職にはおすすめしません。
しかし、興味がある方がいればと思い記載します。
以下のような部署がありますので、興味がある部署を希望してキャリアを考えてください。
1⃣ 技術系:基地局やアンテナなどをメーカーに欲しい機能を伝えて開発するまでを担当する。データの取得や分析をする。
2⃣ 建設系:実際にどの場所に基地局を設置するかを決めて、実際に設置する。基地局や回線・物品を手配する。
3⃣ 運用系:建設した基地局を運用する。メンテナンスしたり、壊れたら直したり交換したりする。
4⃣ 情報システム系:社内システムの構築や運用をする。
5⃣コーポレート系:総務や経理など
スマホ業界でおすすめの資格について
次に、この業界にくるなら勉強しておいた方が良い資格は以下の通りです。
1⃣ 第一級陸上無線技術士
通信業界、携帯基地局に関わる場合には無線の資格は必須です。当面は、陸上特殊無線技士があれば良いです。
2⃣ 応用情報処理技術者試験
業務を進めたり、議論する際の前提の知識。基礎力として必要になります。
3⃣ ネットワークスペシャリスト
ネットワークの知識は必要です。いずれは取得したい資格です。
4⃣電気通信主任技術者
法令と通信系のスキルを身につけることができます。また資格ではありませんが、3Gから5Gまでの流れや仕組みをわかっているとやりやすいと思います。必須ではありません。
このように市場は伸びていますが実際の業界は残業が多く、5G普及以降はかなり業界も人材も変化していくと思います。
それを踏まえてこの仕事を考えてもらえれば幸いです。
あなたの業界の意見お待ちしています!