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塾業界は働き方改革と無関係!残業は減らずに仕事は増えているのが現実です

37歳、独身。塾の店舗経営(塾長と呼ばれるポジション)です。勤続年数は5年目、塾業界としても8年目になります。

年収はその年によって違いますが400万~600万ほどになります。

基本歩合制になるので、塾の生徒数や生徒の加入プランにより収入はかなり変化します。生徒数は担当の地区によっても大きく変わってくるのに、学生アルバイトの能力によっても変わってきます。

【塾産業の現状の問題点】

とにかく残業が多いです。あと会社や担当地区にもよりけりでしょうがパワハラセクハラはかなりひどいと思います。

出会いがほとんどないので(基本塾の中しか人と会う機会がありません)独身率が非常に高く、また離職率もかなり高いです。

とくに新入社員の定着率が非常に悪く、場所によっては半分以上の離職率になっているところもあるようです。

今回そんな塾産業に働き方改革がどう関わっているのか?書いてみたいと思います。

目次

塾業界にははたき方改革は浸透せず

基本的に働き方改革は行われていません。残業自体は会社へ自己申告しますが、「残業が多いので残業を減らせるようにしましょう」という内容のことを言われるだけで、とくに何か手を差し伸べてくれることはありません。

それでも食い下がると、エリアマネージャーが直接お説教に来るだけです。

男ならまだしも、若い女性なんかはそこでセクハラまがいの発言をあびせられることも少なくなく、いまだに精神論がまかり通っているのが現状です。

改革が実施されなければ離職率は増える一方

業界に長くいれば、仕事も早くなりある程度の仕事には対応できるようにはなるのですが、それを若い人間に教える環境がなく、業界に長くいるだけのおっさんが幅を利かす結果になっています。

ただここ最近、さすがに離職率が高くなりすぎて、塾長のなりてがいなくなっており、残業の一部支給や、残業があまりに多い場合は本部の人間が仕事に介入することもあるようです。

このままいけば離職率は増える一方です。

ただし、これらのことは業界全体として昔からあることで、サービス残業があってかじめて成り立っている仕組みになっています。

そうでもしないと、生徒一人が1か月1万円で面倒を見るのは不可能ですし、こども自体の数が減っている今の日本ではでは、これ以上大きく改善することはないだろうとみんな思っています。

また、学生アルバイトへの対応も大きく変わってきており、学生アルバイトへのサービス残業はほぼ御法度になっています。

唯一働き方改革の影響がでているのは塾講師のバイトの世界です。

アルバイト側にはよいことになっていますが、うかつに時間のかかる仕事をふりにくく、アルバイトの時間圧縮につながっており、結局稼ぐことができないアルバイトになりつつあります。

 

業界における働き方改革のメリットとデメリット

働き方改革でアルバイトや事務、そこに加えて塾長すべての残業時間が減らされるのであれば、それが一番良いことなのですが、結局アルバイトは作業時間が減らされる結果になり、月に入ることのできる仕事時間が極端に減らされています。

一日に入れるコマ数は3コマが限界なので、1コマ2000円だとしても6000円です。

これが週に何日も入れれば、まとまった金額になるはずですが、実際は生徒数の減少により週に2から3日、あまり人気のない講師だと1日しか入れないこともあり、月の給料は2~3万だったりします。

結果として、現在塾のアルバイトはなり手が極端に減っています。

昔は講師が多するということがよくありましたが、今は広告をうっても全く反応がないということのほうが多いです。

 

働き方改革による残業時間の減少はアルバイトにデメリットをもたらすばかりか、彼らの仕事のの残りがすべて塾長の仕事になっており、結局だれのための改革だったのかわからなくなっています。

 

ただ、この業界はこの昔から使われている現場にすべてを押し付けるというやり方で成長してきた業界でもあり、だからこそ低価格で児童を塾に行かせることができる仕組みを作ることができたのも事実です。

この仕組みを変えるとなると、業界自体を変えざる得ず、少なくとも今の価格帯で続けることは絶対に不可能です。

独立して個人で塾を経営している同僚先輩もたくさんいますが、ほとんどが低価格帯の塾に対抗できず、店をたたむことのほうが圧倒的に多いです。

塾業界とAIはどうかかわっていくべきか?

教育と呼ばれる業界にAIがどうかかわっていくのかは、なかなか不透明な部分があると思います。

絶対に教師が必要であるとはいいませんが、個人個人の教育ニーズにあわせものを教えるという一連の流れは、AIという存在が入りにくい部分であるので、職業そのものがなくなるというところまでは考えていません。

しかし、淘汰がより進むであろうことはほとんど間違いないと思います。

 

わざわざ塾に行かずとも、ネットを介して勉学をする児童はより増えるでしょうし、塾に代わるAIがかかわる教育機関もそう遠くない未来にできてくるであろうとは思っています。

働き方改革というよりも教育業界全体の構成を今一度考えなければならない時期に近づいていると思います。

そもそも学校という仕組みももしかしたら使用期限が近付いているのかもしれません。

結局、志望校に受からせることが、何よりの使命であるのが今の塾の存在意義なので、学校がなくなればその存在そのものがなくなる可能性もあるかもしれません。

近々の変化であれば、今塾として行われている事務作業の一端でも担ってもらえると助かるなぁと思います。

学生アルバイトもAIが変わってくれればとも考えましたが、それならそもそも塾に来る意味もなくなるかもしれないので、そこまではしてほしくないというのが本音です。

とにもかくにも共存できる程度に発達してもらえるのが一番ありがたいです。

逆風の中、塾業界の仕事に就きたい人へ

塾業界の資格は一切必要ありません。

勉強は生徒に教えながら勝手に覚えていくので、とくに必要ありません。

必要なのは、どう教えてもらったらわかりやすいか、という生徒目線で自分を判断できる人。そして、自分を絶えず高めていける人だと思います。

 

この方法なら間違いなく志望校に行ける!と豪語する講師ほど、自分に酔いすぎてろくな講師になりません。

 

結局、生徒一人ひとりやり方も考え方も感じ方も違います。

 

その子にとって一番より良い教え方が何なのか、それを一緒にずっと考えてあげられる講師が、私は一番の講師だと思います。

 

そこには年齢も性別も学歴も必要ないです。

 

偉そうに書いていますが、私も業界8年目のペーペーです。

教え方がうまいわけでも生徒にめちゃくちゃ人気があるわけでもありません。

 

それでも成績があがればうれしいし、志望校に入ってくれればめちゃくちゃうれしいです。

 

その子の人生にとって少しでもプラスになったと考えれば、とても意味のある仕事だと思います。もちろんいいことばかりではありません。

なかなか教えるのがしんどい子もたくさんいます。

 

子どもだけならまだしも、そういう子は大抵親も大変です。

子どもの行動は、まだ子どもだからだと納得できる部分もありますが、厄介な親の行動言動には納得できない部分もやはりあります。

子どもを殴りたいと思ったことは今のところはまだありませんが、親を殴ってやろうと思ったことは、10回以上あります。

年収も決して高くありません。

働き方改革とは程遠く、拘束時間は繁忙期は異常に長いです。

でもやりがいのある仕事ではあると思います。気になる方はまずアルバイトからでも初めてみることをおすすめします。

割と高齢でも幅広く募集しているところがほとんどなので。

実際は業界の新風を巻き込めるような若手がきてほしいというのが本音です。

一緒に問題を共有できる人が増えることを祈っています。

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