現在30代の主婦です。結婚を機に退職をしましたが、メーカーのデザイン職として働いていました。
試作品の製作や、デザインをしていて、時には出張もあるようなお仕事でした。
デザイン職は専門職なので、同世代よりもそれなりにお給料はよい方だと思います。
年収で言うと、大体300万程度でした。
でも、デザイン職で働く前は、医療メーカーで事務職として働いていました。
この時20代半ばで、年収は200万を超えるくらいでした。
営業から連絡を受けて、商品を病院や店舗へ配送する手続きを行うことが仕事で、かなり残業も多くハードな仕事でした。
実家で暮らしていたので、貯金もしっかりできていました。
【 デザイン職への転職のきっかけ 】
- 職場が急遽移転することになったこと
- 残業が多くハードだったこと
- デザインの仕事をしたいと以前から考えていたこと
- 年収を上げたいと思ったこと
- 同僚とのコミュニケーションが全然ない環境で、孤独を感じたこと
30代で医療業界からデザイナーになろうとしたきっかけ
30代になるまでずっと医療メーカーで働いている時、この仕事は自分に全くあっていないなと感じていました。
営業から連絡を受けて商品の配送管理を行う仕事は専用のシステムにデータを入力していくことが主で、黙々とタイピングをするというものでした。
だから同僚とコミュニケーションをはかることもなく、一日中一人で作業をするという環境でした。
また残業は当たり前という環境ということに対しても不満を持っていました。
営業からの発注連絡は配送業者が間に合う時間ギリギリにやってくることが多く、19時から急に忙しくなるということが毎日のように続いていました。
夜遅くに家に帰り寝る、そして翌朝会社へ行くだけの毎日にほとほと疲れていました。
そんな時に突然に職場が移転することが発表されました。
移転先は住んでいる地域から電車で2時間以上かかる場所で、移転の時期も半年後とあまり時間がないものでした。
突然に発表されたこの知らせが大きなきっかけだったと思います。
以前から、自分はこの仕事に合っていないなと感じていました。
やりたかったことはなんだったんだろう?と考えた時に、やっぱりデザイン職に就きたいという気持ちが湧いてきました。
私は学生時代にデザインを学んでいましたが、就職は全然関係のない職業を選びました。
デザイン職であれば、今よりも年収は上がるし、やりたいことを仕事にできると思い、移転をきっかけに退職することに決めました。
デザイナーの仕転職案件はタウンワークで発見した
転職の際に使ったサイトは、タウンワークです。
とりあえず、どんな求人が住んでいる地域にあるのかということを確認するために使用しました。
その結果、デザイン系の仕事はあまりなく、デザイン職として就職したいのであればかなり遠方になるということが分かりました。
卒業して全然関係のない職に就いた理由はこの求人の少なさという点も大きくありました。
移転についていかないという決意をしたのであれば、やはり遠方での転職は考えられず、どうしようかと困っていました。
そんな時に、試しにという思いで派遣登録をした会社から連絡があり、「デザイン系のお仕事があるけれどどうかな?」と言われました。
その会社は事務系の派遣が主で、あまりデザイン系の求人を取り扱っていませんでした。
もしもデザイン系の仕事に就職できなかった時につなぎとしてでも働かなければならないなと感じ登録をしていましたが、登録の際には希望の求人はあまりないので期待できないですよと言われていました。
だから、タイミングよく派遣会社からデザイン系の仕事の話が来た時には、これを逃してはいけないという気持ちが強くありました。
全然違う職業を経験していたので、デザインの仕事はほぼ未経験という状況でしたが、やってみたいという気持ちが強く、応募することになりました。
デザイン業界未経験者の面接内容と対策について
面接は派遣先の部署の責任者二人と行いました。
この面接の際にはやはりデザイン系の仕事経験がほぼないということを指摘されました。
もちろん想定していた質問だったので、困ることはありませんでした。
また、デザイン系の学校を卒業していて、なぜ別の職業を選んだのかということも聞かれましたが、実家のある地域ではあまり募集がなかったことや、そのとき別の職業を決意した理由を素直に話しました。
面接では派遣会社の営業担当の方もいたので、補足説明もしていただきスムーズに話は進んでいきました。
他には、今回、転職を決意した理由も聞かれたので、職場が移転することや、以前からデザイン職を望んでいたけれどもなかなかチャンスがなかったということを話しました。
素直に話した結果、特に相手の面接官の方から質問を受けることはなかったので、きちんと回答できていたのかと思います。
面接の際には、念のため学生時代に作成した作品集も持っていきました。
これは企業側からの希望ということもありましたが、自分自身も自分のデザイン力がどのくらいのレベルなのかということを伝えるのに良い方法だと感じたからです。
業務内容としてillustratorを使用するという話だったので、具体的にどのくらいできるかという指標になったと思います。
デザイナーに転職して生活はどう変わったか?
面接での受け答えや作品集のレベルを見ていただいた結果なのか、面接後採用の連絡をいただくことができました。
こんな機会はもう二度とないと思い、与えられたチャンスをものにしようと思いながら働きました。
もちろん、お給料は派遣職でしたがかなり良いものでしたので、それに見合った働きをしなければと考えながら過ごしました。
転職先の仲間たちはかなり親しみを持って接してくれたので、打ち解けるのには時間がかかりませんでした。
前職では全く会話がなかった職場だったので、最初はとても違和感を持ってしまっていましたが、デザイン職という特殊な職業柄、人と会話をして製品を生んでいくことが重要なので、次第にそれも感じなくなってきました。
特に出張も多い職場だったので、他社の方とお話できる機会は私にとって新しいものの見方を教えてくれました。
とにかく発見が多い日々を過ごすことができました。
これは以前の事務職であれば考えられない毎日だったと思います。
事務からデザイン業界に転職して感じたデメリット
ただ、職場のコミュニケーションはかなり密なものだったので、会社が休みの日にバーベキューやゴルフなどのイベントも多々あることには慣れませんでした。
全くコミュニケーションを取らない職場に慣れ過ぎていて、オフの日でも会社の人と会うという状況は少し嫌だなと思う面もありました。
また、全く違う業種だったので、これまでの経験はあまり役に立たなかったように思います。
試作品を制作することが多いので、手先を動かす技量など作業性が重要となりますが、以前の職場はデスクワークが基本だったので、動くことが全然ありませんでした。
これも戸惑う面の一つでしたが、学生時代接客業の経験もあり、むしろ体を動かして働くということは私に合っていたように思います。
何よりも周りの人と協力して一つのものを作るということは、これまであまり意識していませんでしたが、目に見えて結果が分かる環境になったことで意識されるようになりました。
AI時代にデザインの仕事はどうあるべきか?
デザイン職はAIの影響はあまりないように思います。
もちろん、過去の作品や製品の整理などには使えると思いますし、工場で実際に量産する際にはかなり効果が得られるのではないかと思います。
しかし、新しいデザインをAIによって作るということはまだできないだろうなという感覚があります。
デザインするものを一つ一つ試作していくので、結局、人の技量が強く出るのかなと思います。
以前の職場はデータ入力が主になるので、これはもう人の手を必要としない職業だなと感じていました。
誰にでもできる仕事だから、AIは参入してくるだろうと思います。
実際に転職する際には以前の職場で事務職を減らすということを検討していました。
専用のバーコードを作り、読み込むことで入力の手間を減らすというものです。
これならば誰でも作業することができますし、人手も大きく減らすことができるだろうなと思いました。
配送する際もAIに頼ることになるので、以前の職場であれば自然に人員も減っていたと思います。
転職をするのであれば、あなたにしかできないことがある職場に行くことをお勧めします。
それはかなり難しいことかもしれません。
自分にしかできないことがなかなか見つからないかもしれませんね。でも、きっと誰にでもその人にしかできないことがあると思います。
私の場合はそれがデザインすることだったのだと思っています。
デザインすることもそうですが、資格を持っていないとできない職業も多くあるので、資格を取得するということも大切だと思います。
デザイン業界でしたらプログラミングと、フォトショップ・イラストレーターなどのスキルがあるに越したことはありません。
学生時代に経験した接客業なども、人とコミュニケーションを取ることになるので、AIの加入できない部分もたくさんあると思っています。
AIが加入できない自分ならではの物事を見つけることが大切になっていくと思います。
あなたの業界の意見お待ちしています!