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複写機業界の将来性は?AIで消えてなくなる仕事なのか?勤続34年の現場より・・

精密業界、富士ゼロックス株式会社、生産技術職/勤続年数は34年、60歳、年収184万円
仕事は60歳定年後に同じ職場で仕事をしている

仕事は複写機の組立性をよくするための生産技術開発を継続して実施している。

複写機の開発は設計主体で行われているが、量産するためには組立易い構造が求められている。

そのために必要な生産技術の開発をしている。

【 複写機業界の問題点 】

  • 複写機業界は最近コピー枚数が減ってきているので、売り上げの伸びが期待できなくなっている。
  • 海外に主力生産工場があるが、主力工場がある中国の人件費が高くなってきている。
  • 複写機は成熟産業といわれ、次のもうかる事業を模索しているがなかなか見つかっていない。
目次

複写機業界の仕事は将来AIに代用されてなくなるのか?

複写機業界は世界レベルでも日本の企業が上位を独占している。最近は韓国のサムソンがプリンタ分野に進出してきているが、企業で見かける大型の複写機は今でも日本製が優位である。

複写機は高度成長期の時代ではコピーをとることが当たり前だったので、右肩あがりで成長を続けてきた。

しかし近年企業のデジタル化が進み、コピーしない風潮が進んでいる。

そのため10年ほど前からどの企業もリストラを繰り返してきている。

きっかけは国内工場にある工場生産を廃止し、海外への工場へ移転からはじまっている。

日本の人件費が高いだけではなく、部品コストも高いために、生産拠点をまるごと移したからである。

いままで工場に勤務していた直接整員だけではなく、総務や調達部門も不要となるため、部門廃止にともなう人員削減である。

 工場には組立する部門、加工する部門、設計する部門、品質を見る部門がある。特に組立や加工する部門の人は仕事がなくなるため、人員削減の対象になりやすい。

逆に設計や品質部門は技術を保有するために人員削減されても大きな影響がない状況になっている。

年齢層は40代以上は狙われているといわれる。

この年齢になると管理職と一般職がはっきり分かれている。管理職はほとんど人員削減の対象にはならないが、一般職は若手を育てたい会社の意向が強いため、人員削減候補である。

しかし会社として強制的に退職を告げることはできない仕組みになっている。

そのために、地方勤務や営業職への職種変換、関連会社への出向、海外工場への転勤などあらゆる手段で追い込んでくる。

 性格的におとなしいタイプの人や、周りから嫌われている人、休職の人、仕事のできない人が辞めさせられたり、自主的に退職に追い込まれている傾向がある。

複写機業界で起きているリストラと人員削減の現状

昨年構造改革の一環として、自社では国内工場閉鎖と1500人規模の人員削減を実施している。

対象となる人は45歳以上全員であった。営業から工場で働く人含めて対象となる人全員に対し、上司との面接がなされた。

このとき仕事のできない人、休業が多い人が最初にターゲットにされた。

今回のリストラは大幅に人員削減をはかるために、退職するまでの年数が多い人には割増となる特別手当が用意されていた。

そのため55歳が退職金と特別手当の額が有利であったため、多くの人が早期退職を選んでいた。

 先に説明した仕事のできない人に対しては、何回も面接が行われ、拒否した場合は地方にある関連会社か営業にいくことが告げられていた。

 本来営業部門はリストラの対象にはなりにくいのだが、営業部門の見直しで、営業部門が合併された。

そのため、ある地方の営業部員全員が辞めたところもあった。

 地方にある国内工場は関東にある工場に生産が移管された。

地方にいる人は関東勤務になるため、地元で勤務していた人は転勤になってします。そのため半分以上の人がリストラ対象でなくても退職を余儀なくされている。

 当初のリストラは1200名が予定されていたが、会社の経営の先行きを考えた人が多く、予定されたリストラ期間の前に定員オーバーしている。そのため早めに切り上げた経緯がある。

 残された人も安静ではなく、工場にした技術者も営業サイドに異動された。

さらに再雇用の条件も悪くなり、週5日勤務ではなく週3日勤務が標準になっている、そのため給料も定年前に比べて60%減になっている人が大半である。

 以前は95%の人が再雇用を選んでいたが、現在は50%を割っているのが現状である。

特に部署内でリストラにあっているところ

会社では全員にノートパソコンが支給されている。

勤怠はパソコンから自主申告するため、いままで人事や総務で管理していた仕事が個人負担になってきている。

そのため人事、総務部門は今までの半分以上人が減らされてきた。

設計部門は3次元CADを使用することが多くなってきたので、今までトレースをしていた派遣さんの数が大幅に減っている。

さらに複写機の場合、従来は試作を繰り返していたが、現在は3Dモデルで組み立ても確認できるため、関連する生産部門の人員も減らされている

 金型設計も従来は個人ベースで確認していたが、現在は専用ソフトで24時間点検できているので、ソフトをメンテナンスする人以外はいなくなっている。

 生産技術として組立を担当してきているが、従来は個人の経験からくるノウハウが重要であった。そのため同じ部門に何十年もいる人はベテランとして重宝されてきた。

すなわち人についてくる技能が大事なのでリストラにあうことは少なかった。

 ところが最近AIがすすんできたため、ノウハウが見えるかされるようになってきた。

新人でもAIによるナビゲートシステムに従えば、ベテランと同レベルの試作点検も可能になってきている。

 個人的に昔から生産技術としてプログラムを作成してきたので、多少言語がことなっても各種のAIに精通しているので、困っていない。

逆にデータベースに必要な技能をAI用に翻訳できるので、周りから頼りにされている。

 30歳以上若い人はプログラムの作成は早いが、システム的には不十分なのでアドバイスすることもできている。

日頃から関連する本を読み、AIの流れについていけるよう個人的に努力を重ねている。

 AIは日進月歩のところもあるが、基本的なところは変わっていないのではと考えている。

将来複写機業界の今後の予測と必要なスキル

複写機業界は成熟産業なので、今後は正直どうなっていくのか予測はできない。

業界は複写機をベースにしたクラウドサービスに移行してきている。

文章を用紙に出力するだけではなく、ドキュメントとして情報を管理して企業の一連の業務をスムーズにサポートするシステムである。

そのため情報処理の資格は複数あったほうが有利といえる。

またAIを勉強するための基礎プログラムとしてC++は大事である。

自分は学生時代はフォートランからはじめて、アセンブラ、C言語、C++、Pythonと身に着けてきた。最初のころはコンパイラでエラーが多く、またデバックで何度も泣かされたきた。

 おかげでPythonクラスはバグの場所がわかりやすく簡単だと思えるようになってきている。

ただし、複写機業界は社内教育が充実しているので、何もわからなくても、無料で自社のエキスパートから学ぶことができる。そのため心配しないでも自分の努力次第ですぐに身に着けることは可能である。

3Dモデルも難易度によりカリキュラムがわかれている。定期的に行われる研修や自学習できる環境も整備されているので、それほど心配しなくてもよい。

 外国語は英語はできたほうが有利である。

TOEICの点数が昇進するときの条件になっているので点数が高いほうがあとで楽になる。さらに中国語やベトナム語が少しでもできれば、生産部門では有利である。

海外とはメールでやりとりすることが多いが、現地の言葉に精通しているとコミュニケーションがスムーズにいく。

技術単語はある程度限られているので、慣れれば問題ないが、普通の会話ができると尊敬される。

 複写機業界の仕事はほかの業界に比べて少し特殊と言われているが、派遣の人が転職した先として自動車業界や電機業界を選んでいる。

ある程度技術を保有していると、他の業界から思われていることは確かだといえる。 

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