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介護業界の人手不足と待遇はAIで改善されていくのか?現場より

私は、介護、医療、福祉の現場で働いています。2014年に社会福祉士という国家資格を取得し、その後五年間、この業界で働いています。

職種は介護士や、相談員など複数経験してました。

組織も株式会社や社会福祉法人、NPOなど様々で、同じ業界といえども業務内容は異なるものばかりでした。

IT技術の使い方が進んでいる場所もあれば、昔ながらの手書きの予定表を使っている職場もありました。

【 介護業界が抱える現在の問題点 】

  • 医療や福祉業界の問題点は、何といっても人手不足の一点。
  • 体力仕事で夜勤などの過酷な労働もあるので年を取るとキツイ
  • 平均給与は一般的な中小企業以下であることがほとんど
     

 

最近では専門学校を卒業したばかりの若い人材が入ってくることが多いのですが、年齢問わず離職率が高い現状があります。このような状況がAI導入でどう改善されていくのか?

真剣に考えてみたいと思います。

目次

AI導入で介護業界の人手不足に変化アリ!

医療、福祉といっても、サービス対象者は様々です。高齢者、障害者、児童、患者などですが、とにかく現在は高齢者を対象としたサービスがメインになっています。

少子高齢化で、いわゆる2025年問題(高齢者が日本の人口の3分の1を占める割合になる)が、深刻な人手不足を象徴しており、すでに建物はできても働き手がおらずに開所できない施設もあります。

 

にもかかわらず賃金は上がっていきません。

しかし、悲観的なことばかりではありません。

今後はAI技術の導入によって、業務内容の負担が軽減され、人手不足が解消されていくことが見込まれます。

例えば高齢者の対応として日々必要なのが「見守り」。

 

普通に生活している中でも、転倒など、何かあったら自分一人ではどうにもならなくなってしまうことが、見守りを必要とする理由です。

夜間の巡回や、施設に入所する必要性自体もこの「見守り」のためです。

今は実用化されていませんが、監視カメラや、サーモセンサーを利用したAI技術で、見守りに割く人手を大幅に削れることが見込まれています。

定期的に様子を見なくても、転倒があれば即座に気付くことができるようになるので、巡回の必要がなくなります。

また、健康管理のために、定時に測定が必要だった、体温や脈拍数がセンサーで常に確認できるようになれば、かなりの業務が削減できるとも言われています。

実際に数十名の体温や脈拍、血圧を毎日計るということは、かなりの重労働です。まるまる一人分以上の人員削減につながるでしょう。

また、AIアルゴリズムを利用したケアプランの作成技術が開発されています。

ケアプランとは、ケアマネージャーが一人の利用者にサービスを提供するにあたって必ず作成する計画のことですが、施設では一人で約50人から80人ほどのプランを作っていることが多いです。

家族や他機関との連携業務もある中、これだけのプランを作成するので、残業になることも、更新に間に合わない現状もたくさんあります。

これがきっかけで施設の業務停止命令が出たニュースもありました。ケアマネージャーが悪気でケアプランを作らなかったということは考え難いです。

こういったAI技術が、支援の計画に活用され、事務的な補助になれば、サービスの質が向上すると考えられます。

実務の負担が減って、サービスの質が向上すれば、離職率の軽減が見込まれます。

企業が将来性を考えて教育に力を注ぐこともできますし、そうなれば職員の専門性が上がって、給与が上がっていくことが期待できます。

介護士の待遇を上げるための個人的な努力

医療や福祉の現場でAI技術が使用されて、職員一人あたりの負担が減っていけば、当然必要な職員の数も減っていくでしょう。

ただ、この業界はとにかく人手不足。

一つの施設の必要職員数が減っても、当面は求人が求職者を下回ることはありません。ただし、職員側も専門性を上げる必要が出てきます。

先ほどの例をもとにすれば、今までならば、施設内を巡回をして、異常の発見ができることが仕事だったのが、今後はカメラが異常を発見して、少ない職員がそれに対してどう適切に対応できるかに変わっていきます。

ケアマネージャーのケアプランの作成についても、今までは事務的に行っていたことが必要なくなり、今後は家族や本人の希望をより一層汲み取って計画を作っていくことが求められていくのではないかと思います。

私自身は業界を広くとらえて、いろいろなサービスが人に提案できるように、複数の現場を経験してきました。

具体的には、高齢者、障害者、児童、精神疾患、発達障害や自閉症など、施設やサービスの利用が必要な方が、どういった理由で、どんな場所を求めているのかを知ることができました。

今後AI化で今ほど職員数が必要なくなっても、やはり人対人のサービスになるので、しっかりとニーズを聞き取って適切な提案ができれば、業界で働き続けることができるし、年齢が上がっても好待遇で働けると考えています。

また、私とは逆に、一つのことでプロフェッショナルを磨いて待遇を上げていく方向性も良いと思います。

例えば看護師はたくさんいて、ルーティンワークが削減されれば人数は必要なくなりますが、病院や施設には規定された人数の看護師がいないと営業できない法規があります。

専門の科や、病気等、自分が特化するサービスを絞り込むことで、ずっと必要とされる人材になっていけるでしょう。

今後介護業界に入る人におススメできる資格

今後医療、福祉の業界に転職される方には、何かしらの資格の取得をお勧めします。

個人的にはどんな資格を持っていても、人柄が全てだとは思っていますが、病院や施設を運営するにはどうしても法規に沿った資格の保持者を集めなくてはいけません。

利用者も当然資格を持っている人は、それについて学習してきた人間であると判断します。

私自身が取得した資格なので、主観が入っているかもしれませんが、社会福祉士や精神保健福祉士の取得を勧めたいです。

これらの資格は相談員と呼ばれる仕事に直結することが多いです。繰り返しにもなってしまいますが、今後はルーティンワークがAIに取って代わられる傾向にあります。

業界に関わらず、レジ打ちだったり、工場のライン作業だったりと、いわゆる作業的なことはテクノロジーがになっていくのでしょう。

そんな中で、変わらず人が行っていく仕事は「人間らしいこと」だと思います。

 

高度なAI技術が、人の相談を聞いて、膨大なデータやディープラーニングから適切なアドバイスを導き出して答えてくれる日がやってくるかもしれません。

 

しかし、自分自身が何か相談ごとを抱えている時にAI技術が導き出してくれた答えに納得するとは思えません。

特にこの業界は経済活動とはかけ離れていて、問題を解決するのではなく、人に寄り添って働ける人材が必要とされています。

そんな中で、相談員としてしっかりニーズを聞き取れる人材は貴重です。

相談員に限らず、介護士でも、看護師でもやはり人の生活に関わるこの業界で働くことを考えているのであれば、人の気持ちを想像する力が大切です。

アドバイスとしては抽象的ですが、AI時代を生き抜けるぐらい人間臭い人材であってください。一緒に介護業界の待遇を改善していきましょう!

 

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