コンサルタント業、勤続年数3年、35歳です。コンサルタントとお客様に呼ばれるようになり始めて名乗るので、似たような仕事はもう10年近くおこなっています。
私が行うコンサルタントは、会計のコンサルタントで、経営コンサルタントとは違って、経営の結果としての決算の段階でお客様から依頼を受けて、どのような書類を作成するのが適当か?
どのように公表すればよいかということに対する支援をさせていただいていることになります。
コンサルタントの仕事はAIの進化と共になくなるのか?
AIでコンサルの仕事が無くなるとは思いません。しかし、会計の部分は、AIが全てを担うことなん至極簡単なことです。会計の結果としての書類作成なんて、答えは見えています。
数字のロジックになるので、AIにそれを叩きこめば、精緻な書類を作ることなんて、至極簡単にできると思っています。
ましてや、先方の担当者が変わった場合、一から先方様とやり取りしていくことを考えれば、私に変わってAIが担当すれば、先方が新人であっても、結果は変わらないものを提供できるので、私の仕事を無くすことはとても容易です。
それでもなくならないと思う理由は、先方様がAIを導入することが絶対に無いからです。
いくらコンピュータ、通信技術等が発達しても、置き換わらない部分や業界というのは絶対的に存在すると思いますが、そのなかのひとつが先方様であるということです。
私の仕事をAIにやらせたらどうか、という意識がそもそも、先方様には絶対的には無いということになります。
これが別の業界などで、会計書類を作る業務をAIに担わせるというのは出てくるかもしれませんが、人間には資格が必要で、AIがやるなら資格は必要ないのか、ということにもなると思うので、業界というのは関係なく、無くなることはないのかとも考えています。
では、ニーズが増えるか、ということですが、これは今と変わらないと考えています。
もしニーズが増えるとしたら、AIに置き換えたけどうまくいかないので、やっぱり人間にやってもらいたいということがあるどうか、だと思いますが、そもそも、これ自体が起こり得ないことだと思うので、仕事が無くなることも、ニーズが増えることもどちらとも、無いことだと考えています。
AIにコンサルタントの仕事が奪われないようにすべきこと
AIというものが決められたことは絶対的に成果を残すものだということを考えていますので、一方で人間ができることは、決められていないことでも成果を残すということであると思います。
この決められていないことというのは、私が思うに感情の部分でも関係性作りであると思います。
会計の書類を作ることは、有る意味ではルーティンワークなので、AIは簡単にできます。できると考えています。
一方で、AIにできないと思うことは、書類を作る過程でのサポートや、作った後の支援というところであると考えています。
会計の書類というのは、一年間の結果を示すもので、有る意味でのその団体としての評価される対象を作ることになります。その評価というのも、感情的に評価をするということは必要であろうと考えています。
一年間の頑張りを数字として見えてきて、それを評価させていただく、あるいは、次年度の業務等々について、支援できそうな部分やアドバイスをさせていただくということです。
この部分というのは、人間の機微に触れるところです。
私の業務は作成することが目的ではなくて、作成過程を通して、あるいて作成後の数字を見て、何ができるのかを考えていくことが目的です。
中には、業績悪化に伴いリストラや閉鎖などを検討しないといけないという場合も出てきますが、これはまさに人の機微に触れる部分で、この細かいところに気が付くことや、細かい心理面をサポートするというのはAIには絶対的にできないことであると考えており、
こうした場面でのフォローが信頼を得ていくポイントであると考えていますので、ここで何ができるのかが重要であると考えて日々の業務に勤しんでおります。
とにかくAIにはできない細かい、決められない、相手ひとりひとり違うところに、しっかりと寄り添えることを心がけています。
AI時代の生き方はどうあるべきか?
AIが人間にとって代わる社会が来ることはもしかしたら避けられないのかもしれません。
一方でそうすると、人間が何のためにいるのかという哲学的思考がかなり重要になってくると考えています。
どのような生き方をすればよいか、という質問自体が哲学的思考の契機になるように思いますが、極論的に言えば、人間がもっと人間らしい生活をしていくべき機会なのかもしれないということで、それはどういうことなのかといえば、農耕民族に戻ればいいということなのかもしれません。
世の中の「仕事」がAIが担当できるのであれば、仕事はAIに任せておき、そこで稼いだ利益は在籍者に分配すればいいと思っています。つまり、AIにやらせて人間は要らない、解雇するというやり方ではなく、共存です。
では、人間は何をするのかといえば、田畑を耕す、食べ物を生み出す、木を植える、などの第一次産業に回帰すればいい、そういう生き方をしていけばいいと私は考えています。
お金というものを生み出すための手段が仕事であるとしたら、その仕事はAIに任せておき、人間はサポート業務に周ればよい、AIに置き換えても収益は安定しているはずなのだから。
ではそこで競合しようなんてことは考えずに、人間はもっと人間らしくあればいいということで、地に足をつけて、鍬を握り、土を耕して、食べ物を育てて、太陽の下で汗水を流す。
家族がそこに寄り添い、同じ作業をする事で絆を深め、ときに協力者を頼るときには近所のよしみでお互い様文化が復活していく、
そういう生き方にシフトしていくほうが、今後のAI社会の中で生きる人間の幸せにつながっていくのではないかと本気で考えています。
競合ではなく共存。そして人間は人間らしく、これがポイントです。
あなたの業界の意見お待ちしています!