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弱小塾業界の経営がヤバイ!業界での生き残りと今後の対策を37歳の私が解説!!

私は37才、今の職業の勤続年数は9年です。年収は歩合制なので年ごとに違うのですが、おおよそ550万円ほどです。

業界は塾講師で、塾長として塾の経営と生徒への指導の両方を行っています。

前職は製造業をしていましたが、背中の病気により退職、アルバイトとして行っていた塾でそのまま社員にしてもらいました。

定期的に担当の塾が変わり、今の塾は三校目になります。

【 現状で感じる問題点 】

まずは今回のような児童が塾にこれないような場合、テレワークで対応できない部分があること。塾長の仕事が多岐にわたり、生徒の指導にまで手が回らなくなることが多々あること。

基本生徒への指導がアルバイト頼りになるため、指導の質の均一化が難しいこと。

お金を稼ぎたい人にはアルバイトしては向かないこと。

今後ネットを介しての生徒指導が増加する傾向がある中で、個別指導塾がどこまで必要とされるのか、まったく将来性が不透明であること」。

目次

構造的に塾業界の経営はおかしくなっている

労働時間と給与が釣り合っていないことで、儲けの構造がおかしくなっているのが最大の問題点です。

基本的には、塾生が多ければ、良い塾経営者ということになるので、いかに生徒を確保するのか、いかに生徒一人一人に多くの授業をとってもらうのか、だけが大事になりがちです。

定期テストや夏期講習といった特別な授業編成は、一般的な週何回といった授業よりもはるかに値段的に高価に設定されており、これを何回取ってもらうかで塾の収益は大きく変わります。

週一回の授業で月1万。それに対してテスト対策講座は、全3回で一万、全5回で1万五千などです。

ここをたくさんとってもらわないと、塾の経営は非常に厳しいものになります。

特別講座と生徒の確保で出世する経営の仕組みがヤバイ

なので、まずは保護者に、特別講座をとれるだけとってもらい、そのあとでむりやりアルバイトにその穴を埋めてもらうことが多くあります。

あまり評判のよくない先生が塾に残っているのは、そういう場合のヘルプでもあるのです。

ありていにいえば、生徒を指導する能力がまったくなくても、立地と生徒の保護者を丸め込める口があれば、いくらでもよい塾長になることができてしまいます。

逆に生徒一人一人によりそった指導を重要視すると、とたんに経営が厳しくなり、また上層部への発言力も大きく減ることになり、結果として、経営のみに特化した塾長のみが、業界に残ることになっており、生徒指導を一番に考える熱意ある人間から、業界を去ることになっています。

ですので、離職率は非常に高いですが、それを問題だと思っている人が上層部にまったくいなくなり悪循環から全く抜け出せずにいます。

ちなみに私のような30代が一番離職率が高く、次いで20代です。

新入社員として入った人間はその半分以上が、最初の会社を辞めているというデータもあるほどです。

塾講師としてメンタルをやられずに生き残るコツ

塾講師を続けるためには必要以上に頑張らない、その一点に尽きると思います。

頑張れば、頑張るほどその次に超えるハードルが高くなってしまうので、塾として健全に経営できるギリギリのラインまで頑張って、そこからは、あくまで生徒のために時間を使っています。

私の周りにもこの業界に嫌気がさして出ていった人がたくさんいました。

彼らの不満の多くは、上層部の金銭的な圧力です。

彼らは、生徒からいかに多くのお金を巻き上げることにしか興味がありません。

もちろん、生徒が志望する進路に進むことや、満足できる指導を受けることにも重要視しています。

しかしそれは、間違いなくその結果にえられる評判と塾生増加を見越してのことです。

これは別に悪いことばかりではないと思います。

会社としては当たり前のことでしょうし、他の業種も同じような部分でもあると思います。

でも、それでもやはり納得できるかと言われればやはりなかなか難しいです。

生徒を商品のように扱っているような罪悪感はなかなか割り切れるものではないので。

ですので、私は上層部がギリギリ納得できる部分までは上層部の意向に沿って、それ以上はしないという方法で塾の経営を行っています。

根本的な解決法ではないですが、長く続けることが正義とみなされているこの業界で発言力を得るためには、残念ながらこの方法しか私には考え付きませんでした。

コロナ問題で経営改善のチャンスが来た

ただ、今回のコロナの問題で、上層部はもとより、自分の経営にしか意に介さなかったような塾長までもが、塾業界全体に対して目を向け始めているのも事実です。

今後業界の再編や、経営方針の見直しが行われる中で、どういった方向になるかはまだ不透明ですが、今までと同じ考え方ややり方では限界がきていることもまた事実だと思います。

ここはチャンスとしてとらえたいです。今経営が変わらなければ今後塾業界の発展はありえません。

生徒の進路が決まらずに病む・・ここも塾経営の大変なところ

塾講師をやっていて一番きついことは、生徒が志望通りの進路に進めなかったときです。

中学受験、高校受験、大学受験。それぞれ全く別の試験ではありますが、それぞれ皆自分の努力が否定されたような状態になってしまうので、どういった声をかけるべきなのか、毎年本当につらいです。

基本的には高校受験は滑り止めをしっかり行うため、すべてがしっぱいするということは多くの場合おこりません。

しかし、大学受験は、それぞれの生徒に志望があり、それが特殊な道であればあるほど非常に道は狭くなります。

特に昨今は、将来の職業が多岐にわたり、その中には非常に専門的な知識を求められる職業がたくさん存在します。

それらの専門職のための大学や学部もあったりするので、非常に進路相談が難しいのが現状です。

しかし、その夢のために頑張る生徒はやはり応援してあげたいし、結果を出してあげたいと思いますが、やはりうまくいかないこともあります。

あまりのショックに家から出られなくなる子もいました。

そういったことを見たり聞いたりするたび、自分の無力感を感じずにはいられません。

人の人生を狂わせてしまったのかもしれないという思いは、10年近くこの業界にいてもまったく慣れる気がしません。

しかし、逆に、難しい志望校に受かったり、テストでよい点をとったり、とにかく生徒が何かを達成できたときに立ち会えることができると自分のこと以上にうれしいです。

それがこの業界ではたらく何よりのやりがいだと思います。

ただ、やはり落ちてしまった生徒の顔が生涯離れることはありません・・。

個人経営の小規模学習塾には将来性は感じない

まず個人で経営されている塾は、その多くが淘汰されていくと思います。あまり将来性を感じません。

価格の面で大手の塾には勝つことができないし、今回のコロナのような世界規模での問題は対応しきれないからです。

定年後の生活費程度であれば、またべつですが、家族を養うための金額を稼ぐことは今後どんどん難しくなっていくと思います。

また、大手の塾に関しても差別化が図られていき、偏差値の高い志望校を目指すタイプの塾と、偏差値の低い個別指導をメインとする塾の二極化がより進んでいくだろうといわれています。

偏差値の高い志望校を目指すタイプは、一斉授業が可能なため多くの生徒を確保できますが、個別指導の場合、教師一人に対して教えられる生徒に限界があり、塾収入を増やすことに限界があるため、個別指導塾の数は今が限界だと考えられています。

今後はネットを介しての指導も増えていくと思いますが、塾側と生徒側の負担が大きいことや、指導方法としての限界があることなどから、資金不足の塾はそのほとんどがつぶれる可能性もあると思っています。

オンライン授業には経営構造改革の可能性は感じる

しかし、このネットをうまく指導の中にいれるとこができれば、塾生を大量に囲うことができるというメリットもあります

今のように、録画された授業をただ見るという形ではなく、ネットを介してお互いに意思疎通をしながら授業を進めるという形をより分かりやすい形で生徒側に提供できるようになれば、業界の形は間違いなく劇的に変わっていくと思います。

これもまた、今がチャンスです。経営を見直してオンライン化を取り入れていかなければ小規模の個人経営塾は生き残れないと思います。

どんな人間がこんな塾業界にあっているのか?

生徒の指導がしたいと思うのであれば、誰でもできる職業だと思います。

特に頭がよくなければならないというわけではないと思いますし、資格なども全く必要ないです。

ただ、やってみると思っていることと違う部分もたくさん見えてくると思います。

生徒は言うことを聞く子ばかりではないですし、求められている指導の方法も一人一人違います。

自分がどう教えるかではなく、相手がどんな指導を求めているかを考えられる人が本当は一番こういった業種にはあっているのかなぁと思っています。

でも、私のような人間でも10年近くやることのできる仕事なので、たぶん誰でも大丈夫です。

不安があれば、まずはアルバイトから初めてはいかかでしょうか?

学生アルバイトばかりのところもありますが、わりと幅広い年齢が働いているところもあります。

正直、アルバイトとしてもかなり特殊なほうだと思うので、様々な人生を生きている方と巡り合えると思います。

私が社会人になってから働いた塾では、教師を定年された方から、主夫、主婦、フリーターや大学生といった様々な年齢の方が働いていました。

あまり成り手がおらずブランクがある人でも積極的に採用しているケースがほとんどだと思うので、ぜひトライされることをお勧めします。

ちなみに、アルバイトの面接ではほとんどの場合テストを受けることになると思います。

中学生レベルの英語と自分の指導科目(国語か数学の場合が多い)を受けることが多いですので、その科目は勉強しておいたほうが良いです。

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