パソコンやインターネット、およびインフォメーションテクノロジー(IT)関連の業界に所属しています。
具体的には、システムエンジニアやプログラマーが主力部隊となり、幅広い業界の情報処理システムの開発を担当する業種になります。
業界の中ではわりあい大手の内資企業になるかと思います。勤続年数は大学卒業後から現在までで、約15年くらいになります。年齢はアラフォーで、年収は税込みで約500万円くらいになります。
人工知能(AI)が日々驚異的な速度で発達していることは、仕事がらひしひしと痛感しております。と同時に、AIの未だ幼稚な部分や未熟な部分も人よりも目につくため、今すぐにも自らの仕事をおびやかすような脅威につながると感じたことはありません。
システムエンジニアの仕事はがAIに代替されない理由とは?
AIがそう簡単にシステムエンジニアの仕事を大体できないのはなぜか?
具体的にその理由を説明しますと、私たちは日々社会の根幹になるシステムがスムーズに動くようにプログラミングやシステム開発を行っております。
そのためには、社会そのものに対する理解だけでなく、社会の裏側の仕組みや、その他一般常識に至るまで、あらゆる知識を総動員して創造的に取り組むことが求められます。
対して、現在のAIはスポーツや自動車の運転、ボードゲームなどの専門的な機械的作業を自動化することには非常に長けていますが、諸々の知識をつなげ、全く新しい知のフレームワークを創造するような汎用的作業をこなすまでにはほとんど至っておりません。
また、一般常識のようないわゆる「子どもの知」をAIが理解することは現状とても困難だと考えられています。
以上の理由から、今の仕事(業界)がAIで早急になくなることはないと予測しています。
それどころか、一般的なAIは例外なくコンピューティングシステムの上で成り立っていますので、予想される今後のAIの爆発的普及に伴って、わたしたちの仕事やそのニーズは増えていくことが予想できます。
その根拠となるAIの爆発的普及については言うまでもありませんが、スポーツ、自動運転、対人コミュニケーションのみならず、今後、絵画や小説といった創作的な領域まで及んでいくと思われます。
また、AIがロボティクスの技術と結びつくことで、ロボットが人間とほぼ同じような形で社会に進出していくことも予想され、文字通り人とロボットの共生社会が訪れると考えています。
そういった全く新しい社会の到来を前提にすると、今のシステムエンジニアの仕事(業界)の将来性は高く、ますますニーズが増えていくと思われます。
システムエンジニアの業界がAIに代替されない様にすべきこと
今の仕事や業界がAIにとって代わられないようにすべきことは、まず、AIのウイークポイントを把握することだと思います。
人間に比べて、AIにとって非常に得意なことは、専門的かつ単純作業の反復であり、それによって経験的に正解を見つけ出すことになります。いわゆる「大人の知」の領域がAIの最大の強みになります。
AIの弱点は、それとは真逆の領域、すなわち「子どもの知」の領域になります。
それは、人間の子どもなら誰でもできるような類のことで、たとえば歩いたり、走ったり、複雑な運動をしたり、人とコミュニケーションをとったり、笑わせたり、予想もつかないことをしたり、創造的な絵を描いたり…というような活動になります。
そういう人間なら誰にでもできる簡単なこと、また、単純でなく機械的でないことが現在のAIにとって苦手分野とされています。
つまり、今の仕事や業界においては、機械的や単純作業をなるべく減らして、人と綿密なコミュニケーションをとって創造的な仕事をすることがAIに取って代わられないようにする最大のポイントだと考えています。
具体的には、仮にAIにひとつのプログラミング言語を学習させて、完全に理解したとして、それを他の言語に応用することはできるでしょうか?
AIには恐らく難しいでしょう。応用することはおろか、それを使って新たな作業を自ら生み出すことすらおぼつかないと思います。
そのため、人間に求められるのは、応用力や汎用力がカギになります。
そのため、私は自分の専門的スキルを地道に高めて応用力や創造性を高めていく、という当たり前のことを積み重ねていくという具体策をとっています。
このことは、わたしの業界のみならず、AI時代の到来とともにあらゆる業界に通底する非常に大事な考え方になっていくと考えています。
AI時代は追い風!システムエンジニアの将来は明るい!
今からわたしの業界に入るみなさん(後輩)にとっては、不安なことは山ほどあるでしょう。
それは、グローバル時代の厳しい風や、少子高齢化が著しいこの日本の特殊性だけでなく、昨今テレビやネットなどで喧しい「AI時代の到来」という、得体の知れないものによる未知なる不安をかき立てているのかもしれません。
ですが、わたしの業界において、少なくとも「AI時代の到来」は向かい風ではなく、追い風となって吹いてくれるでしょう。
なぜなら、AIを支えるものはまさに日進月歩する情報処理技術そのものであり、その技術は人間独自の創造力なしでは支えられないからです。
AIにまつわる話題には、ターミネーターなどの映画やシンギュラリティの概念など、不安を煽るものが数多いこともたしかです。ですが、それ以上にAIが発展する、AIが発展させる人類社会は明るいと思います。
今後、今までの人類社会では技術的な限界があって達成できなかったあらゆる困難がAIにより次々に解決されていくと思います。
たとえば、交通事故の減少、がんなどの不治の病の予防や根治、食糧問題の解消、政治経済の合理的解決、赤ちゃんや高齢者とのコミュニケーション不足の緩和、新たなるエンターテイメントの登場、古代文明の調査と発見、そして未知なる宇宙空間の調査と探索…。
AIの活躍する領域はとどまるところを知らないでしょう。
半世紀前のコンピュータの登場移行、その後の継続的な進化によってAIは人類史に初めて現れました。
輝かしい未来を必然的に切り開いていくAIに携わる仕事(業界)に関わることは、みなさんのこれからの人生をよりいっそう充実したものにしてくれるとわたしは信じています。
普段から私たちの仕事がどう変化して行くのか?その中でエンジニアにできる仕事は何なのか?みなさんも一度ゆっくり時間を取って考えてみてくださいね!!
あなたの業界の意見お待ちしています!