IT業界で働くあなた、会議やプレゼンで上司や同僚が両手を前に出して何かをこねるような、あの「ろくろ回しポーズ」を見たことありませんか?実は、IT業界で働く人の7割以上が「見たことがある」と答えるほど、おなじみの光景なんです。でも、なんでみんなあのポーズをするんでしょう?この記事では、謎に満ちた「ろくろ回しポーズ」の由来から、思わず「わかる!」と膝を打つ共感あるあるまで徹底的に掘り下げます。
読み終わる頃には、あなたも明日から無意識にろくろを回したくなっているかもしれませんよ。
そもそも「IT業界ろくろ回しポーズ」とは?

IT業界の片隅で、静かに、しかし確実に増殖している謎のジェスチャー、「ろくろ回しポーズ」。あなたも一度は目撃したことがあるのではないでしょうか。
壮大なビジョンを語る経営者、複雑なシステムアーキテクチャを説明するエンジニア。彼らが熱弁を振るうとき、その手は決まって空中で何かをこね、形作り、そしてゆっくりと回し始めます。
この不思議なポーズ、一体何なのでしょうか。まずはその正体に迫っていきましょう。
写真で見る「ろくろ回しポーズ」の基本形と亜種
「ろくろ回しポーズ」と一言で言っても、実は様々なバリエーションが存在するんです。あなたの周りの「回しニスト」はどのタイプですか?基本形からちょっと変わった亜種まで、その生態を観察してみましょう。
基本の型:全てはここから始まる「バスケットボールサイズ」
最もオーソドックスなのが、この「バスケットボールサイズ」です。両手を胸の前に掲げ、まるで透明なバスケットボールを包み込むように構えるのが特徴。
安定感があり、話している内容に「全体感」や「まとまり」を持たせたいときによく使われます。プレゼンの冒頭で「まず、我々のシステムの全体像ですが…」と切り出すCTOの姿が目に浮かびますよね。
このポーズから全てが始まると言っても過言ではない、まさに王道のスタイルです。
応用編:概念をこねる「粘土サイズ」
もう少し具体的で、複雑な概念を説明するときに登場するのが「粘土サイズ」。指先を巧みに使い、まるで粘土をこねるかのように、より小さな球体を作り上げます。
「ここのAPI連携がですね…」とか「このモジュールが…」といった、細かい部分を説明する際に多用される傾向がありますね。時には、こねた粘土を二つに分け、それらをくっつけたり離したりすることで、システム間の連携を表現する上級者も存在します。
彼らの手の中では、抽象的な概念が具体的な形を与えられていくのです。
なぜかエンジニアや経営者がやりがちな謎のポーズ
不思議なことに、このポーズは特定の職種の人々によって頻繁に行われます。そう、エンジニアや経営者、あるいはプロジェクトマネージャーといった、いわゆる「概念を語る」人々です。
彼らはなぜ、このポーズに魅了されるのでしょうか。
ろくろ回しの使い手たち
- ビジョンを語る経営者
- 設計を語るエンジニア
- 全体像を語るPM
彼らに共通するのは、目に見えない「システム」「ビジョン」「概念」といったものを、何とかして相手に伝えようとする熱意です。その熱意が、無意識のうちに手を動かし、壮大な何かを形作らせるのかもしれませんね。
経営層はビジョンという名の巨大な球体を回す
会社のトップに立つ人々は、特に大きな「ろくろ」を回しがちです。「我々の目指す未来は…」「この事業が作り出すエコシステムは…」といった壮大なテーマを語る時、彼らの手はゆっくりと、しかし力強く、地球規模の球体を描き出します。
そのポーズは、聞いている側に「何かすごいことが始まりそうだ」という期待感を抱かせる効果があるのかもしれません。言葉だけでなく、全身でビジョンを伝えようとする情熱の表れとも言えるでしょう。
エンジニアは設計思想という名の緻密な球体をこねる
一方、エンジニアたちはもっと緻密で複雑な「ろくろ」を回します。彼らがこねているのは、システムのアーキテクチャやデータの流れ、クラス設計といった論理の塊です。
ホワイトボードの前で、「ここのドメイン層がですね…」と言いながら、指先で小さな球体をこね、それを別の球体と繋げるような仕草をするのを見たことはありませんか?彼らにとっては、このジェスチャーが複雑な構造を整理し、相手に正確に伝えるための補助線となっているのです。
「エア地球儀」「意識高い系ポーズ」など別名も多数
この「IT業界ろくろ回しポーズ」ですが、実は業界内では様々な愛称で呼ばれています。呼び名によって、そのポーズに対する微妙なニュアンスの違いが感じられて面白いですよね。
あなたの職場では、なんて呼ばれていますか?
ろくろ回しの別名
- エア地球儀
- 意識高い系ポーズ
- 概念こねこね
- 元気玉ポーズ
これらの呼び名からは、壮大な何かを表現しているという認識と、ちょっとだけ「それっぽい」ポーズだよね、という愛あるイジりの両方が感じられます。特に「意識高い系ポーズ」という呼び方は、自虐と尊敬が入り混じった絶妙なネーミングセンスですよね。
壮大なスケール感を表現する「エア地球儀」
「グローバル展開」「プラットフォーム戦略」といった、とにかくスケールの大きな話をする時に使われることから、「エア地球儀」という呼び名が生まれました。話している本人は、まるで地球儀を優雅に回す大統領にでもなったかのような気分なのかもしれません。
この呼び名には、「またまた大きな話が始まったな」という、聞いている側のちょっとしたツッコミのニュアンスも含まれているように感じます。壮大さを表現するのに、これ以上ないほど的確なネーミングですよね。
自嘲と尊敬が入り混じる「意識高い系ポーズ」
おそらく最もポピュラーな別名が、この「意識高い系ポーズ」ではないでしょうか。カタカナのビジネス用語を多用しながら、壮大な未来を語る。
そんな人物像と、このポーズが完璧にシンクロすることから名付けられました。少し揶揄するような響きもありますが、同時に「そこまで熱く語れるのはすごい」という一種の尊敬の念も込められています。
自分ではやらない(できない)けれど、誰かがやっているのを見ると、つい「出た!」と心の中でガッツポーズをしてしまう、そんな不思議な魅力を持つ呼び名です。
なぜやるの?IT業界ろくろ回しポーズの気になる由来と心理

さて、この不思議なポーズの正体がある程度わかったところで、次なる疑問が湧いてきます。それは、「なぜ、彼らはろくろを回すのか?」という根源的な問いです。
その起源を遡ると、意外な人物にたどり着いたり、人間の深層心理に根差した合理的な理由が見えてきたりします。ここでは、ろくろ回しポーズの謎めいた由来と、その裏に隠された心理を徹底的に考察していきましょう。
やっぱり元祖はジョブズ?ろくろ回しの起源を探る
IT業界における多くの伝説がそうであるように、このポーズの起源をたどると、やはりあのカリスマに行き着くという説が有力です。そう、スティーブ・ジョブズです。
彼のプレゼンテーションは、今や伝説として語り継がれていますよね。
伝説のプレゼンが生んだスタイル
黒のタートルネックにジーンズ姿でステージに立ち、聴衆を魅了したスティーブ・ジョブズ。彼のプレゼンをよく見ると、製品のコンセプトや未来のビジョンを語る際に、両手を使って何かを包み込むようなジェスチャーを多用していました。
これが直接的な「ろくろ回し」とは言えないまでも、抽象的な概念を手の動きで表現するというスタイルの原型になった、と考える人は少なくありません。彼の圧倒的な影響力によって、この「手で概念を語る」スタイルが、IT業界のプレゼンの「型」として広まっていったのかもしれませんね。
TEDスピーカーたちが広めた「概念の視覚化」
もう一つの有力な起源として、世界的な講演会「TED」の存在が挙げられます。TEDに登壇するスピーカーたちは、短い時間で聴衆に強烈なインパクトを与えるため、言葉だけでなく、身振り手振りを非常に効果的に使います。
特に、複雑な社会問題や科学的な概念を説明する際、手を使ってその構造や関係性を示すジェスチャーは頻繁に見られます。これが「概念を視覚化する」手法として世界中に広まり、ビジネスシーン、特にIT業界のような無形のサービスを扱う分野で模倣されるようになった、という説も非常に説得力があります。
見えないものを形にしたい、エンジニア脳の仕業だった
起源を探るのも面白いですが、心理的な側面から見ると、このポーズは特にIT業界で働く人々の思考様式と深く結びついていることがわかります。彼らが扱うのは、サーバー、クラウド、ソフトウェア、データといった、物理的な実体のないものばかり。
それを何とかして理解し、他者に伝えようとする試みが、あのポーズを生み出しているのです。
エンジニアの思考プロセス
- 抽象的な概念を扱う
- 構造や関係性を重視
- 全体像を把握したい
これらの思考プロセスを補助するために、手を使って仮想的なオブジェクトを作り出すのは、実は非常に自然な行為なのかもしれません。頭の中にある設計図を、一度手の中で具現化し、それを客観的に眺めることで、思考を整理しているのではないでしょうか。
サーバー、クラウド、API…見えないものを可視化したい欲求
「このサーバー群がクラスターを構成していて…」「マイクロサービスAがAPIを叩いてBと連携し…」こんな説明、言葉だけではイメージしづらいですよね。そこで登場するのが「ろくろ回し」です。
話者は、手の中に仮想のサーバーやサービスを作り出し、それらを動かしたり繋げたりすることで、目に見えない世界の出来事を視覚的に表現しようとします。これは、聞き手のためであると同時に、話している本人にとっても、複雑な概念を整理し、思考をクリアにするための重要なプロセスなのです。
複雑な関係性を一つの球体で表現するメタファー
なぜ「球体」なのでしょうか。それは、球が「全体」「まとまり」「完結した世界」といったメタファー(隠喩)として非常に優れているからだと考えられます。
システム全体、事業全体、エコシステム全体。これら多くの要素が複雑に絡み合って構成されるものを、とりあえず一つの「球」として捉える。
そして、その球をこねたり、回したり、中を覗き込むような仕草をしたりすることで、その複雑な全体像を直感的に伝えようとしているのです。まさに、究極の抽象化と言えるでしょう。
実は理にかなってる?腕が楽で自信があるように見える効果
一見すると奇妙なこのポーズですが、実は身体的、心理的にも非常に理にかなった側面を持っています。意識的にやっている人は少ないでしょうが、結果的にプレゼンターにとって多くのメリットをもたらしているのです。
もしかしたら、人類が進化の過程でたどり着いた、プレゼンの最適解の一つなのかもしれません。
ろくろ回しの隠れた効果
- 腕のポジションが安定
- 自然と胸を張る姿勢
- 堂々とした印象を与える
これらの効果は、無意識のうちに話者に自信を与え、聞き手には安心感と説得力を感じさせます。ただの手遊びに見えて、実は高度なプレゼンテクニックだった、と考えると、このポーズを見る目も少し変わってきませんか?
腕の置き場に困らないという絶大な安心感
人前で話すとき、多くの人が悩むのが「手の置き場」問題です。ポケットに手を入れるのは偉そうに見えるし、後ろで組むのも威圧的。
ぶらんとさせておくと、なんだか落ち着きがない。この悩みを一発で解決してくれるのが「ろくろ回しポーズ」なんです。
胸の前に手を配置することで、体の中心に重心が安定し、どっしりと構えることができます。この身体的な安定が、精神的な落ち着きにも繋がり、リラックスして話せるようになるのです。
胸を張る姿勢が自信につながるパワーポーズの一種
心理学の世界では、胸を張り、体を大きく見せるポーズをとると、自信が湧いてくるという「パワーポーズ」の効果が知られています。ろくろ回しポーズは、自然と肩が開き、胸を張る姿勢になるため、まさにこのパワーポーズの一種と言えるでしょう。
このポーズをとることで、テストステロン(自信や競争心を司るホルモン)が分泌され、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少するという研究結果もあります。つまり、回せば回すほど、自信に満ち溢れ、堂々としたプレゼンができるようになるのです。
手持ち無沙汰を解消するための無意識のジェスチャー
最後に、もっともシンプルな理由として挙げられるのが、単に「手持ち無沙汰を解消するため」というものです。特に、話が熱を帯びてくると、言葉だけでは表現しきれない感情や思考が、無意識のうちに手の動きとして現れることはよくありますよね。
話のリズムを生み出すメトロノーム効果
ろくろを回す動きは、一定のリズムを刻むメトロノームのような役割を果たしているのかもしれません。ゆっくりと手を回しながら話すことで、自然と話すペースが落ち着き、聞き手にとっても心地よいリズムが生まれます。
また、話のテンポを上げたいときには回転速度を速め、重要なポイントを強調したいときにはピタッと動きを止める、といったように、話の緩急をコントロールする補助的な役割も担っているのです。無意識のジェスチャーが、結果的にプレゼンの質を高めているとは、面白いですよね。
緊張をほぐすための自己暗示的な行動
人前で話すのは誰でも緊張するものです。そんな時、何かを握ったり、ペンを回したりと、手で特定の動作をすることで落ち着こうとする人がいますよね。
ろくろ回しポーズも、これと似たような効果があると考えられます。自分の手の中でコントロールできる「球体」を作り出すことで、状況を自分がコントロールできているという自己暗示にかかり、緊張が緩和されるのです。
壮大な概念を語っているように見えて、実は自分自身を落ち着かせるための、ささやかなおまじないなのかもしれません。
【共感の嵐】IT業界ろくろ回しポーズ「あるある」7選

理論や心理はさておき、IT業界で働く私たちにとって一番面白いのは、やっぱり「あるある」ネタじゃないでしょうか。会議室の片隅で、オンライン会議の画面の向こうで、日々繰り広げられるろくろ回しの光景。
思わず「わかるわ〜!」と膝を叩いてしまうような、珠玉のあるあるを7つ厳選してお届けします。あなたの職場にも、きっとこんな「回しニスト」がいるはずです。
あるある①:アーキテクチャを語るときに巨大な球体をこね始める
これはもう、王道中の王道あるあるですよね。特にテックリードやアーキテクトと呼ばれる役職の人が、システムの全体構造を説明し始めると、その手は自動的に起動します。
アーキテクチャ語りの特徴
- 話が壮大になる
- 球体も巨大化する
- 専門用語が飛び交う
彼らがこねているのは、単なる球体ではありません。それは、無数のサーバー、データベース、マイクロサービスが複雑に連携し合う、一つの宇宙なのです。
その壮大な世界観を、なんとか我々凡人にも伝えようと、必死に手を動かしてくれているのです。
マイクロサービスが連携する宇宙をその手に創造する
「まず、この大きな球が我々のプラットフォーム全体です」と、バスケットボール大の球体を構える。そして、「この中に、認証サービス、決済サービス、商品サービスといったマイクロサービスが、こう、独立した小さな球として存在していて…」と、指先で小さな球を次々と生み出していく。
しまいには、その小球同士を繋げるような仕草でAPI連携を表現し始め、手の中はさながら銀河系のような複雑さに。聞いている側は、その手さばきの見事さに感心するばかりで、肝心の内容は半分くらいしか頭に入ってこない、というのもお約束です。
あるある②:オンライン会議で画面の向こうで静かに回している
リモートワークが普及した現代ならではのあるあるがこちら。対面の会議では堂々と回していた猛者たちも、オンラインでは少し控えめになります。
しかし、よく見ると、画面の隅で、あるいはカメラフレームの下で、彼らは静かに、しかし確かに回しているのです。
カメラオフだと思って油断して高速回転させる上司
一番面白いのが、本人がカメラオフだと思い込んでいるパターンです。「えー、来期の戦略についてですが…」と真剣な声が聞こえてくる一方で、画面に映るその手は、見たこともないような速度で高速回転している。
おそらく、思考がフル回転しているのでしょう。そのギャップに、思わず笑いをこらえるのに必死になった経験、ありませんか?そして、誰かが「〇〇さん、カメラオンになってますよ」と指摘した瞬間に、ピタッと手が止まり、何事もなかったかのように真顔に戻る。
その一連の流れまで含めて、芸術の域に達しています。
あるある③:新人への説明で壮大なシステム構想を語りながら回す
新入社員や中途入社者へのオンボーディング。先輩や上司が、自社のシステムの素晴らしさや、事業の壮大な構想を熱く語る場面でも、ろくろは回されます。
教える側の熱意の表れなのですが、教わる側からすると、ちょっとしたカルチャーショックを受ける瞬間でもあります。
新人研修での光景
- 先輩が熱く語る
- 手元で何かが回る
- 新人はポカンとする
この光景は、新人が初めて「IT業界の洗礼」を受ける儀式のようなものかもしれません。「この会社では、手で概念を語るのが普通なのか…」と、戸惑いながらも必死にメモを取る新人の姿は、なんとも微笑ましいものです。
ポーズに気を取られて話がまったく頭に入ってこない新人
「このシステムはね、10年前のレガシーな部分と、最新のクラウドネイティブな技術が融合した、まさにハイブリッドな構成で…」と、先輩は両手で二つの異なる球体をこねながら熱弁します。しかし、新人の頭の中は「うわ、なんか回してる…」「あの手は何を表現してるんだろう…」「自分もいつか、あれをやるようになるのかな…」という疑問符でいっぱい。
結果、先輩のありがたい話の9割は右から左へ受け流され、記憶に残るのは謎のジェスチャーだけ、なんてことも少なくありません。
あるある④:ブレスト中にアイデアが降りてきて、ろくろも高速回転
ブレインストーミングの場は、ろくろ回しポーズの格好の舞台です。様々なアイデアが飛び交う中、ある瞬間、一人の天才の頭に「神の啓示」が降りてきます。
その瞬間を合図に、彼のろくろは静かに、そして急速に回転数を上げていくのです。
アイデアの熱量とろくろの回転速度は完全に比例する
「待って…待って…今、すごいこと思いついたかもしれない…」そう呟きながら、彼の両手は胸の前で小さな球体をこね始めます。そして、アイデアが確信に変わるにつれて、その球体はどんどん大きくなり、回転速度も増していく。
周りのメンバーは固唾を飲んで見守ります。そして、回転がピークに達した瞬間、「このAの課題とBの技術、これをこの球体の中でマージさせれば、全く新しいソリューションが生まれるんじゃないか!?」と、球体を両手でグッと押しつぶす。
アイデアの誕生の瞬間を、これほどダイナミックに表現する方法が他にあるでしょうか。
あるある⑤:写真撮影で「何かポーズを」と言われて、とりあえず回す
会社のウェブサイトに載せるチームの集合写真や、イベントでの記念撮影。カメラマンから「はい、皆さん何かポーズお願いしまーす!」という無茶振りをされた時、IT業界の民はどうするでしょうか。
ピースサイン?ガッツポーズ?いえいえ、彼らはとりあえず、ろくろを回すのです。
撮影時のポーズ選択
- ピースは照れくさい
- 腕組みは偉そう
- そうだ、回そう
もはや、彼らにとってこのポーズは第二のピースサイン。知的で、創造的で、未来志向な自分たちのアイデンティティを表現するのに、これほど最適なポーズはないと信じているのかもしれません。
結果、写真には不思議な一体感が生まれます。
集合写真で一人だけ壮大な概念を生み出しているCTO
若手エンジニアたちが少し照れながらピースサインをする中、中央に立つCTOだけは、真顔で巨大なエア地球儀を抱えています。その姿は、まるでチームの未来をその手で創造しているかのよう。
他のメンバーが「今」を楽しんでいるのに対し、一人だけ「未来」を見据えている。そんな孤高の存在感が、写真一枚からひしひしと伝わってきます。
後から写真を見返した若手が「CTO、また回してるよ…」と笑いながらも、どこか尊敬の念を抱く。そんな光景もまた、IT業界あるあるの一つです。
あるある⑥:自分のろくろの形(大きさや回転速度)に謎のこだわりがある
熟練の「回しニスト」になってくると、自分のろくろスタイルに、謎の哲学やこだわりが生まれてきます。それは、まるで職人が自分の作品に魂を込めるかのように、一つ一つの動きに意味を持たせようとするのです。
大きさ、回転速度、指の形にその人の個性が宿る
例えば、A部長のろくろは常にバレーボールサイズで、時計回りにゆっくりと回転する。これは彼の慎重で安定志向な性格を表しているのかもしれません。
一方、Bさんのろくろは野球ボールサイズで、不規則かつ高速に回転する。これは彼女の思考の瞬発力と柔軟性を象徴しているかのようです。
さらに、指をピンと伸ばしてシャープな球体を作る人もいれば、指を柔らかく曲げて温かみのある球体を作る人もいます。彼らの「ろくろ」を観察すれば、その人の仕事のスタイルや性格まで見えてくる…というのは、少し考えすぎでしょうか。
あるある⑦:無意識にやっていて同僚にツッコまれて初めて気づく
そして、最大のあるあるがこれかもしれません。多くの「回しニスト」たちは、自分がろくろを回していることに全く気づいていないのです。
彼らにとっては、呼吸をするのと同じくらい自然な行為。だからこそ、周りからの指摘に心底驚くのです。
無意識のサイン
- 熱弁を振るっている
- 思考が深い状態
- 完全にゾーンに入る
これらのサインが見られたら、その人の手元に注目してみてください。きっと、無心で何かをこねているはずです。
指摘するかどうかは、あなたとその人との関係性次第ですが、優しくツッコんであげるのが大人の対応かもしれません。
「また回してますねw」と後輩に言われて赤面する
会議が終わり、熱弁を振るっていたマネージャーが「ふぅ」と一息ついた瞬間。隣に座っていた若手から「〇〇さん、今日めっちゃ回してましたね!すごい滑らかでした!」とキラキラした目で言われる。
言われた本人は「え?回してた?俺が?いつ?」と完全に記憶にない様子。自分が無意識にやっていた恥ずかしさと、後輩にしっかり見られていたという事実が交錯し、顔が真っ赤になる。
しかし、これもまた、チーム内のコミュニケーションを円滑にする、愛すべきワンシーンなのかもしれませんね。
あなたもやってる?明日から使える(かもしれない)ろくろ回しポーズ活用術
ここまで読んで、「ろくろ回しポーズ、ちょっと面白いかも」「自分もやってみたい」と思った方もいるのではないでしょうか。そうです、このポーズはただの面白いジェスチャーではありません。
正しく使えば、あなたのプレゼンや会議での影響力を格段にアップさせる可能性を秘めているのです。ここでは、初心者から上級者まで、明日からすぐに実践できる(かもしれない)ろくろ回しポーズの活用術を伝授します。
【初級編】プレゼンで聴衆の注目を集める回し方
まずは基本から。プレゼンテーションでこのポーズを取り入れることで、話にメリハリがつき、聴衆の視線と意識を引きつけることができます。
いきなり高速回転させるのではなく、まずはゆっくりと、自分の話の補助線として使ってみましょう。
話のスケールに合わせて球の大きさを変える
プレゼンの導入部で「本日は、プロジェクトの全体像についてお話しします」と言うときは、バスケットボールサイズの大きな球体をゆっくりと回します。これで聴衆に「これから大きな話が始まるぞ」と期待させることができます。
そして、個別の機能やタスクについて話すときは、野球ボールサイズの小さな球体をこねるように見せる。この大きさの変化だけで、話のスケール感を視覚的に伝えることができ、格段に分かりやすくなります。
ぜひ試してみてください。
キーワードを言う瞬間に「キュッ」とひねりを加える
プレゼンの中で、特に強調したいキーワードや数字がありますよね。例えば、「このプロジェクトのゴールは、ユーザー満足度を『20%』向上させることです!」と言うとします。
この「20%」と言う瞬間に、回していたろくろを「キュッ」と一瞬だけひねり、動きを止めるのです。この動きの変化が、聴衆の注意を喚起し、そのキーワードを強く印象付ける効果があります。
効果音は心の中で再生してください。多用するとくどくなるので、ここぞという場面で使うのがポイントです。
【上級編】難航する会議を円滑に進める魔法のろくろ
基本をマスターしたら、次は応用編です。ろくろ回しポーズは、個人のパフォーマンスだけでなく、場の空気をコントロールし、会議全体の進行をスムーズにする力も持っています。
ファシリテーターやリーダー役を任された際には、ぜひこの高等技術に挑戦してみてください。
会議を動かす魔法
- 議論の流れを作る
- 意見をまとめる
- 場の空気を変える
言葉だけで議論をコントロールするのは難しいですが、そこに「ろくろ」という視覚的な要素を加えることで、参加者の意識を自然に誘導することができます。あなたはもはや、ただの会議参加者ではなく、議論という名の粘土をこねる陶芸家なのです。
議論が停滞したら、ゆっくり大きく回して流れを作る
会議で意見が出尽くしてしまったり、議論がループしてしまったりすること、よくありますよね。そんな停滞した空気を打破するのが「場をかき混ぜるろくろ」です。
「皆さん、少し視点を変えて、この問題全体をもう一度俯瞰してみませんか?」と言いながら、両手でゆっくりと、大きく、かき混ぜるような動きをしてみましょう。このジェスチャーには、参加者の思考を一度リセットし、新しい流れを生み出す不思議な力があります。
場の空気を物理的に動かすイメージです。
意見をまとめるときは、小さな球に凝縮させる
議論が白熱し、様々な意見が飛び交った後、それらを一つにまとめる必要があります。そんな時は、「皆さんの意見をまとめると、要するにこういうことですよね」と言いながら、拡散していた手を中央に集め、最終的に一つの小さな球体をギュッと握りしめるようにします。
この「凝縮のろくろ」は、発散した議論を収束させ、「今日の会議の結論はこれだ」という合意形成を視覚的に促す効果があります。力強く握りしめることで、決定事項へのコミットメントを参加者全員で共有できるのです。
やりすぎ注意!ろくろ回しポーズが逆効果になる場面
ここまでろくろ回しポーズの素晴らしさをお伝えしてきましたが、残念ながら万能ではありません。時と場合によっては、あなたの評価を下げてしまう危険性もはらんでいます。
魔法のポーズが「イタい」ポーズに変わってしまう、そんなNGシーンをしっかりと頭に入れておきましょう。
日常会話やランチタイムでの多用は絶対に危険
このポーズが許されるのは、あくまでビジネスの文脈、特に抽象的な概念を語る場面に限られます。「昨日のサッカーの試合、あのミッドフィルダーの動きが全体のゲームを支配していて…」と言いながらランチの唐揚げを前にろくろを回し始めたら、周りはドン引きです。
TPOをわきまえることが、一流の「回しニスト」への第一歩。プライベートでは、その手をしっかりとテーブルの上か膝の上に置いておきましょう。
ドヤ顔とのコンボは上級者でも事故る諸刃の剣
ろくろ回しポーズは、それ単体でも十分に「意識高い系」に見える可能性があります。そこに「どうだ、すごいだろう」というドヤ顔を組み合わせてしまうと、その威力は破壊的なものになります。
自信を持って語るのは良いことですが、表情はあくまで真摯に、ナチュラルに。ポーズと表情の相乗効果で、ただの「イタい人」認定されてしまっては元も子もありません。
特に、鏡の前で練習しすぎると、不自然なドヤ顔が身についてしまう危険があるので注意が必要です。
まとめ:ろくろ回しはIT業界の愛すべき文化
今回は、IT業界の謎の風習「ろくろ回しポーズ」について、その由来から心理、そして共感必至のあるあるまで、徹底的に掘り下げてきました。一見すると奇妙なこのポーズも、実は目に見えない概念を伝えようとする情熱の表れであり、プレゼンを効果的に進めるための合理的なテクニックでもあったのです。
あなたの周りにいる「回しニスト」たちも、きっと無意識のうちに、複雑なシステムや壮大なビジョンを何とか分かりやすく伝えようと奮闘しているはずです。次に彼らがろくろを回し始めたら、ぜひ温かい目で見守ってあげてください。
そして、もしあなたがまだ回したことがないのなら、明日、少しだけ勇気を出して、小さなろくろを回してみてはいかがでしょうか。そこには、新しいコミュニケーションの扉が開かれているかもしれませんよ。
この愛すべき文化が、これからもIT業界の発展と共に、形を変えながら受け継がれていくことを願ってやみません。




あなたの業界の意見お待ちしています!